少年少女類別民話と伝説 日本の恐ろしい話

須知徳平

偕成社（1972/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 210p
• 商品コード 9784035122708
• NDC分類 K388
• Cコード C8393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[円盤人]

＜少年少女類別民話と伝説＞は全34巻。日本と世界とでカテゴリ別の昔話を各巻に収録している。今巻は「こわい話」と「ゆうれい話」の中間的構成。妖怪は鬼や狐が登場するに留まり、主には恨みや執念、嫉妬などの負の感情を背景にした、血なまぐさい話が目立つ。それらは今の基準では恐ろしくないかもしれないが、解説にあるように、いたずらに猟奇性を強めるのは昔話の堕落でしかない。旅人が体験した「ま夜中の葬式」、座敷で生首が踊る「首だけのむすめ」の姿を想像するとき、我々は確かに、古人が暗闇の向こうに見た想像力に触れているのだ。

2018/08/14

[まー]

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