少年少女類別民話と伝説 日本のおどけ話

山本和夫（児童文学）

偕成社（1981/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 210p
• 商品コード 9784035122500
• NDC分類 K388
• Cコード C8393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[円盤人]

＜少年少女類別民話と伝説＞は全34巻。今作は「わらい話」「ほらふき話」と同系統のお笑いセット。落語の筋が多いと思いきや、有名なものは、うなぎの匂い代を支払う「小判の音のきかせ代」くらい。出典を見れば18世紀の書物が多い。それだけ出版文化が発達してこのジャンルが浸透したのだろう。集中の白眉は「ものぐさ対決」で、東と西のものぐさが旅の途中ですれ違い、双方が無精ぶりを晒し、こいつ、できるな……みたいな感じで互いを認め合うという、清涼な風を感じる一編だが、よく考えたらいい話でも何でもないぞ（笑）。だまされるな！

2018/09/16

[まー]

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