出版社内容情報
おそばの大すきなてんぐが、そば屋を始めました。お手伝いしているのは、木の葉てんぐなど、てんぐが住んでいた山のなかまたちです。ちょっと変わったそば屋の、ゆかいなお話。
内容説明
おそばがだいすきなてんぐがいました。おそばがすきですきで、てんぐはそのうち自分でそばを打つようになりました。「そばうちてんぐ」とよばれ、はじめは山神さまや山のなかまにごちそうしていましたが、それではものたりません。てんぐはすこし「じまんや」でもあったのです。もっとたくさんの人に自分の打ったおいしいそばを食べてもらいたくて、とうとうなみ木通りでそばやをはじめることになりました。ひとりで読むなら3年生から。
著者等紹介
伊藤充子[イトウミチコ]
1962年、東京に生まれる。東京外国語大学ヒンディ語学科卒業。故安房直子氏に師事。矢崎節夫氏主宰「貝がら」同人。ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞
横山三七子[ヨコヤマミナコ]
1967年、大阪に生まれる。東京造形大学美術一類学科中退。あとさき塾の参加をきっかけに絵本に興味を持つ。以後児童図書の世界でジャンルを問わず活躍
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
自慢ばかりする天狗だが、蕎麦をうつのが上手いという事で、商店街へ蕎麦屋を始めた。天狗という事で最初は受け入れられなかったが、少しずつ周囲に受け入れられていくのがいい。うどん派の私だけど、このこだわりの蕎麦は本当に美味しそう。そば粉のどら焼きも。テンポいいお話と、あの人はもしかして・・と思い嬉しくなりました。2022/05/26
マツユキ
13
自慢屋の天狗が、なみ木通りでそば屋を始めますが、客は来ず…。じまんバチって面白いね。人間界のことを知らない天狗が、周りの助けを借りながら、頑張った1年が楽しく、心温まりました。そば食べたい。2023/12/02
mntmt
12
他人に認められるって、大変なことよ...2020/05/21
三木
7
絵が違うけど、おとなりのさくら薬局は「アヤカシ薬局閉店セール」の薬局ですよね!なみ木通りのお話が繋がっていてうれしいな〜。じまん屋で、でも恥ずかしがりなてんぐが面白かわいいです!(笑)色々教えてくれて助けてくれるクリーニング屋のおじさんもいい人〜。次は「クリーニングやさんのふしぎなカレンダー」も読もう!おそばと、どらやきを食べたくなること間違いなしな児童書でした。2012/06/11
さよ
6
自慢ばかりする天狗だけど、作る蕎麦は絶品。なのに、なかなか蕎麦屋は繁盛しない。ご近所さんの助けを得ながら、だんだんそば屋が盛り上がっていくお話。薬屋のおばちゃん、言うことはキツいけどいい人だなあ。2022/02/23