出版社内容情報
ムシャノコウジガワさんの巨大な鼻をめぐって、わがままだけど愛すべき人々が繰り広げるおかしなおかしなナンセンスコメディー。 小学校低学年から
内容説明
むかしむかし、あるところに、とっても大きな鼻をもった人がいました。あんまり大きくて重いので、その人が一歩ずつ歩くたびに、前の地面にめりこんで大きなあながあくほどでした。ちょっとわがまま、だけど愛すべきふつうの人々がくりひろげるおかしなおかしなナンセンスコメディー。
著者等紹介
二宮由紀子[ニノミヤユキコ]
1955年大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。童話作家・翻訳家。在学中に第一回星新一ショートショートコンテストに入選。『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文溪堂)で赤い鳥文学賞受賞。『だれか、そいつをつかまえろ!』(ピーター・アーマー=作/アンドリュー・シャケット=絵/BL出版)で日本絵本賞翻訳絵本賞受賞
荒井良二[アライリョウジ]
1956年山形県生まれ。日本大学芸術学部卒業。絵本作家・イラストレーター。『うそつきのつき』(内田麟太郎=文/文溪堂)で小学館児童出版文化賞受賞。『なぞなぞのたび』(石津ちひろ=文/フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展賞受賞。『森の絵本』(長田弘=文/講談社)で講談社出版文化賞絵本賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
57
ムシャノコウジガワさんの鼻はとても大きな鼻でした。あんまり大きくて重いので、彼が一歩歩くたびに大きな穴を開けてしまうほどでした。そんな彼を気の毒に思った町の人たちは、彼が穴に落ちたら鐘を鳴らして町の皆に知らせる当番を決めましたが・・。何とも言えない読了感のお話でした。これで彼が腰の低い謙虚な人ならまだ救いはあるのですが、皆が早く引っ張り上げてくれないと逆にすねてしまうようなちょっと困った人。おまけに皆が自分の為に一生懸命なのにどこか人任せ。鼻うんぬんよりも性格そのものを改善した方が良かったのでは?★★★2012/12/02
のこ
13
むかしむかし、とても大きな鼻を持った人がいました。名前をムシャノコウジガワさん。どのくらい鼻が大きいかというと、歩くたびに鼻が地面にめり込んで、大きな穴があくぐらい。ムシャノコウジガワさんが穴に落ちるたび、助け出す町の人たちは大変です。ところがある日、ムシャノコウジガワさんの日常を覆す出来事が起きてしまい…。■ナンセンスコメディー!まさかまさかの展開に笑いが止まりません。体育の先生、その住み場所になんの疑問も持たないのかい?2013/09/26
そのじつ
4
奇妙な話だ。ムシャノコウジガワさんは巨大な鼻を持つ人物。あまりに大き過ぎるため、バランスを崩して彼が転んだ拍子に、その鼻で地面に穴を穿ってしまうほどだ。自ら穿った穴に落ちるムシャノコウジガワさん。すると町の人たちが総出で彼を穴から引っぱり上げる。それが町の決まり事となっている。この非現実的な設定に放り込まれた人々(薬やさん、クリーニングやさん、パンやさん、学校の体育の先生など)の反応はリアルに普通。親切心も程々にあり、計算高さもほどほどにある。ムシャノコウジガワさんはといえば、利己的で怠惰ではあるが、2012/10/09
おかぴー
0
最後まで、ナンセンスな笑いで、子どもたちはクスクス。2016/01/13
BJ
0
12002015/04/23