出版社内容情報
1年の寿命のうち約10ヶ月をさなぎとして過ごすギフチョウ。まわりの林で起こる生きものの営みを美しく緻密な絵で描く。『しでむし』作者の新作。
内容説明
眠りつづける蛹のまわりで繰り広げられる、生きものたちの営みを描く。5歳から。
著者等紹介
舘野鴻[タテノヒロシ]
1968年、神奈川県横浜市に生まれる。札幌学院大学中退。幼少時より熊田千佳慕氏に師事。1986年北海道へ渡り、昆虫を中心に生物の観察を続けるが、大学在学中に演劇、舞踏、音楽と出会い舞台に上がる。その後舞台美術等の仕事をしながら音楽活動と昆虫採集を続ける。1996年神奈川県秦野に居を移してからは、生物調査の傍ら本格的に生物画の仕事を始め、図鑑や児童書の生物画、解剖図プレートなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒兎真暗ミサ【副長】
28
今日は虫の日。楽しいね。ぎふちょうは規則的に生を刻む。哲学的だ。色鉛筆の美世界。彩の斑紋。雪、チラチラと。毛模様さえもキラキラと。規則的な生の刻印。そこにいること。そこにあること。変わらぬ愛と同じこと。2024/06/04
takaC
24
ようやく手に入れました。春になったらギフチョウ見に行こうかな。(当てあり)2024/12/29
蒼
22
静寂の中に光の粒の音が聞こえてくる、そんな世界を思わせる絵は写真を超える美しさがあった。その中で命を繋ぐためだけにヒラヒラと風に乗って、時には逆らって飛ぶぎふちょう達が見えるような絵本だった。児童書ではあるけど、その範疇に収まらない、哲学的な世界観のある本だった。2024/12/16
しぃ
22
しでむし、つちはんみょうに比べると、どうしても評価は下がっちゃうけど。それでも絵は素敵だし、生き残ることの紙一重さにドキドキしました。昆虫の目線がほんとに上手いと思います。1冊にかける労力も愛情もとても伝わる、いい絵本でした。小さな子よりは小学生以上の方が伝わりやすいかも。2020/06/22
takaC
16
私のお気に入り。2023/09/16