出版社内容情報
主人公のランカは、花や緑あふれるふるさとの国から日本にやってきた10歳の女の子。日本語はまったくわかりませんが、日本の小学校に入ることになりました。下駄箱で靴を履き替えたり、体操服に着替えたり、給食があったり……と、ランカが行っていた学校とはちがう毎日にランカは一生懸命ついていこうとするのですが、ある日、ふるさとを思い出して木登りをしたとき、クラスメイトの男の子に足をつかまれて、「なんでひっぱるの」の思いで胸がいっぱいになり、泣き出してしまいます。するともう一人泣きだした子がいました。足をつかんだ男の子です。二人はまだ言葉は十分に分かりあえませんが、このとき、なにかがランカに伝わりました。
主人公ランカのふるさとがどこの国かは明示していません。この絵本は受け入れる側にいる日本のこどもたちに届けたい一冊ですが、日本語を学び始めの子にも読めるよう、文章はすべてひらがなにしています。
内容説明
とおいくにからやってきて、にほんのしょうがっこうにかよいはじめたおんなのこ、ランカ。ランカのくにのがっこうとはちがうところもいろいろあります。ことばもよくわからなくてとまどうランカはあるひ…。小学校低学年から。
著者等紹介
野呂きくえ[ノロキクエ]
1960年横浜生まれ。東海大学文学部北欧文学科フィンランド語専攻卒業。フリーでフィンランド観光局にて観光案内やサンタクロースの通訳をする。その後日本語教師として、日本学術振興会研究員に日本語を教え、現在は小学校や中学校で、外国につながりのある子どもたちに個別で日本語を教えている
松成真理子[マツナリマリコ]
1959年大分生まれ。絵本に『まいごのどんぐり』(児童文芸新人賞受賞 童心社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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