出版社内容情報
手足などに障害をもち、外出するときは車いすを使う著者が、人間としての叫びを素直につづった絵本。友人が力強い絵をそえました。 小学校低学年から一般むき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
25
お出かけしたいのにジロジロと見られるのが嫌い。そんな私に先生は強くなりなさいと言う。なんで私が強くならないといけないの? ごもっとも!変わるべきは周囲。気持ちの揺れや叫びたい思いを車椅子の絵のみで表している。凄い!〈1980/偕成社〉2022/12/15
わむう
20
車椅子を利用している人の目線から描かれている絵本。車椅子で外に出たらじろじろ見られるから外出したくない。でも自分だって外に出ていろんな物に触れたい。そのためには自分が強くならなくては。でも障害を持っているほうが強くならなければ障害がない人と同じように暮らすことができないの?と読書に問いかける絵本。2018/11/14
ochatomo
18
「私の絵本ろん」より 車椅子を使う吉村敬子さんが文を、押しつづけた松下香住さんが絵を担当 じろじろ見られて出かけたくない気持ち、強い気持ちを持てと言われて疑問を持つ気持ち、率直な文と、様々な角度から描かれる車椅子できりっと表現 共生社会を実現したい 1980刊2021/04/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
『絵本の新世界』 https://bookmeter.com/books/1922993 のブックリスト100選でしょうかいされていたおはなし。登場するのは車いすのみ。著者は脳性まひで外出時には車いすをしようする。なぜみんなじろじろ見るのだろう?みんなと同じなのになんでそんな目でみるんだろう?自分とは異質のように見られる著者の心の叫びが、車いすの絵が悲しんだり怒ったりしているように見えてきます。2020/12/17
なま
9
★4.5 他者の目に対する恐怖感が障害者の立場から素直に書かれている。あとがきにもあるが「(要約)この文章を書いて最初に言いたかったことは健体者にとって快適な今の社会に、私達障害者が直面している問題を声に出したらどうなるか?健体者を困らせるだろうという事だったが、何故私達障害者だけが声を大にして問題提起しなければならないのか?と考えが変わった」と。世の中の差別、固定観念や偏見に問いを与えてくれる一冊。3分。2024/04/29