出版社内容情報
庭師のおじさんは、同じく庭師だったお父さんが不思議な庭にいる写真をみつけ、その庭に行ってみたいと願います。じつはそこは……。庭を作るのが仕事の庭師のおじさん。あるとき、1枚の写真を見つけます。そこには同じく庭師だったお父さんと不思議な植物でいっぱいの庭が写っていました。それ以来、その庭のことが頭からはなれなくなってしまったおじさんですが……。同じ仕事を持つ父と息子のあいだにながれるおもいをふんわりと描きます。子どもの頃の夢への気持ちがしみこんでくるようによみがえる、じっくりよみこめる絵本。
みやざきひろかず[ミヤザキヒロカズ]
著・文・その他/イラスト
内容説明
古い写真に写るある庭を見たときから、その庭が頭からはなれなくなった庭師がひとり。さがしていくうちに庭師がみつけたものとは…6歳から。
著者等紹介
みやざきひろかず[ミヤザキヒロカズ]
1951年奈良県生まれ。おもな絵本に『ワニくんのおおきなあし』(第1回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞)ほかワニくんシリーズ(BL出版)、さし絵を手がけた本に『ひらがなだいぼうけん』(第19回椋鳩十児童文学賞、偕成社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MI
87
読友さんからのオススメ本。ぼくは庭師。父の代から庭師をしている。父の本から「ほんのにわ」と書いた写真が見つかった。「ほんのにわ」がどんなところか行ってみたくなった。ある日帰ってくると、本から花が生えてきた。そこからほんのにわに迷いこむ話。ほんのにわあったらいってみたくなる。2023/10/07
anne@灯れ松明の火
22
ネットで気になっていて、新着棚で。淡く優しい水彩画。おはなしも優しい。立派な庭師だった父親に近づきたい、と思いながら、まだまだと思っていたが、実は……。子どもよりも大人の方が惹かれる絵本かも。2018/07/11
ヒラP@ehon.gohon
20
父親のあとをついで庭師になった主人公の夢の世界です。 父親が理想としたのが、自分の描いた夢の庭だったなんて、微笑ましい限りです。 みやざきさんの描くファンタスティック・ワールドに、夢見心地になりました。 本の中に入っていくマジックも、モノトーンの絵をカラーにするマジックも、みやざきテイストです。2018/09/08
ひめぴょん
19
ほんの中にあったほんのにわ。自分自身が子どもの頃に描いた絵。夢の中で出会う。絵は子どものときに描いたまま 変わらない。でも、現実は諸行無常。何もかも変化する。 生きている庭は変化して、四季折々の姿を見せる。そんな現実の庭をつくるのは、絵を描くのに少し似ている。違いは育った姿を考える必要があるかどうか。 絵は描けない私ですが、庭いじりは好き。我が家の庭もずいぶん様変わりしました。ただ、やはり冬は少し寂しい感じになる。なので、毎年冬を迎える前に秋祭りで安く購入して、ビオラやシクラメンで寄せ植えを作っています。2023/10/05
Mer
18
素敵な表紙とタイトルが気になって借りました。淡い水彩画と色合いと同じようにやさしい絵に引き込まれます。庭師(息子)が見つけた同じ庭師の父の本「ほんのにわ」開けばそこには見たこともない不思議な草花、おまけにその不思議な庭にいる父親の写真まで出てきて..。とても心が温かくなる素敵なお話でした。この本は自分用にも欲しいなぁ、こんな風に好きな物や大切な想いと繋がっているって良いですよね。私も父に会いたくなりました(*꒦ິ³꒦ີ)2022/04/05
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