内容説明
鳥のつばさのように風をうけ、くるくるまわりながらおちていく、モミジの実。そのしくみ・めばえを写真で見てみよう!小学生から。
著者等紹介
多田多恵子[タダタエコ]
東京生まれ。東京大学卒、理学博士。立教大学、東京農工大学、国際基督教大学非常勤講師。専門は植物生態学。いつもわくわくしながら、植物の繁殖戦略や動物との相互関係を追いかけている。また、ラジオ番組「全国こども電話相談室」(TBSラジオ)で植物の不思議を楽しく解説する、“植物のせんせい”(レギュラー回答者)として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろ
14
優しい眼差しで植物の面白い仕組みを伝えてくれる多田多恵子さん。我が家では「びっくりまつぼっくり」「ハートの はっぱ かたばみ」で楽しませてもらった記憶がある。彼女監修のモミジ写真科学絵本。種などにスポットを当てつつ,モミジの成長や四季など広く描いてある。モミジの種が羽の形をしていて,飛んでいく工夫がなされている事や,花のガクが赤いのは知っていたけど,白い花を間近でちゃんと見た事なかった。可憐v 8歳男児は「僕,モミジの木の葉を見上げるなら,赤より緑の時が好き。綺麗v」種から根が出る写真にも感動していた。2016/10/24
バニラ風味
11
秋、夕焼け色に染まったモミジ。でも、モミジは春には鮮やかな緑を装い、ユニークな花を咲かせるのです。その後は、種が入った小さな実をつけて、秋になると、風に吹かれ、くるくるとまわりながら飛ばされていきました。イロハモミジの一年を綴った美しい写真絵本です。写真は大きく、文字数は短いので、じっくりと味わいながら読み聞かせをするのも良いかも知れません。(高学年向き)。2014/09/10
ももたろう
8
紅葉の美しさはもちろん、春に木の下から見上げる新緑のもみじも綺麗だなぁと大人になって思う。初めて見るもみじの花。その花が落ちると竹とんぼのような羽をつけた実が残る。羽の部分が淡いピンク色なのがまた綺麗。秋、茶色に変わった実は強い風に乗りクルクル回りながら遠くに飛んでいき(上手く行けば100mくらい飛ぶ)土の上で芽を出す機会をうかがっている。ページいっぱいの写真と説明も短い文章でまとめられていて分かりやすかった。2020/11/25
ろくべえ
8
〈再読〉★★★★★ 小中〜 高齢者読み聞かせボランティア養成講座、勤務校図書ボランティアさん向け読み聞かせ講座で読み聞かせ。紅葉の季節にぴったりの写真絵本。この手の自然科学ものにしては文字数がそれほど多くないので、じっくり写真を見せながら。あわせて多田さんの『びっくりまつぼっくり』も紹介。2016/10/24
遠い日
5
イロハモミジのプロペラのようなタネの形は知っていた。でも、それがどんなふうに飛ぶのかは、思い及びもしなかった。説明されれば、風をはらむためには、なるほどその方が合理的だと納得。来る紅葉の季節には、ぜひ確認してみよう。この巻は特に写真がすばらしく、鑑賞にたえるもの。2013/09/10