出版社内容情報
「ははさま どこいくの」
「こよいは おろろんじゃ」
おろろんとは……
真っ赤な月の夜に行列してあるく、もののけたちのパレード。そう、百鬼夜行です。
「いきたいなあ」「いいなあ」
「こどもは だめだめ」
大人たちは夜に消え、子どもたちはおるすばん。
「わしらも おろろん したいのう」
おいてけぼりの子どもたちは、みんなであつまって、じぶんたちの「おろろん」をはじめました。
おろろん おろろん まっかな つきの よる
おろろん おろろん まっくら よみち
おろろん おろろん おばけの こうしん
おろろん おろろん なかよく ゆこう
森の生きものたちをおどかして、やりたい放題の子どもたち。そんなゆかいな「おろろん」に、すっかりうれしくなっていると……。
子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための百鬼夜行を、愛らしいユーモアたっぷりに描く。人気絵本作家・石黒亜矢子によるポップでキュートな妖怪絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
61
絵本。こわくない妖怪絵巻▽かかさまが「こよいは おろろんじゃ」と楽しそうに出かけて行った。留守番だと置いていかれたちいさな姫は、妖怪の子供たちを集めて自分たちも「おろろん」するという。踊り隊、おおごえだし隊、びっくりさせ隊、飛び隊、泣き隊など、やりたい放題楽しむ。けれども森の中で迷子になって…▽妖怪の親子が面白い。2019年刊2024/08/07
papapapapal
38
留守番を言いつけられたおばけの子どもたちの、大人の真似っこ冒険物語。怖い話か?! と思いきや…。何これ、めちゃくちゃ可愛いんだけど!!!2019/11/23
しぃ
24
微笑ましい。ちびっこ妖怪たちの気持ちが痛いほど分かるだけに、その小さな冒険を見守るこちらもハラハラドキドキ。おろろんおろろんと不思議なリズムも楽しい。2020/08/05
花林糖
23
(日本の夏は、やっぱり怪談〈其の一・和編〉)妖怪の子供がとっても可愛い!!人も妖怪も親の言いつけは破りたいのね。2019/08/03
どあら
22
図書館で借りて読了。2019/11/07