出版社内容情報
おしゃれな家にへんてこな自転車。私はふつうがよかったのに。ノルウェー出身のアカデミー賞監督が描く7歳の少女の悩める日々。
トーリル・コーヴェ[トーリルコーヴェ]
青木順子[アオキジュンコ]
内容説明
おしゃれすぎる家、建築家のパパとママ、へんてこな自転車…わたしはふつうがよかったのに。1960年代の北欧ノルウェー。ひとりの少女のなやましくて美しい日々をアカデミー賞監督が描く。小学校中学年から。
著者等紹介
コーヴェ,トーリル[コーヴェ,トーリル] [Kove,Torill]
1958年ノルウェー生まれ。ノルウェーをテーマに活躍するアニメーション監督・イラストレーター。ケニアの高校を卒業後、カナダの大学でアニメーションを学ぶ。映像作品に「デンマークの詩人」(2007年/米国アカデミー賞短編アニメーション賞受賞)、「王様のシャツにアイロンをかけたのは私のおばあちゃん」(2000年/同賞ノミネート)が、絵本に“Johannes Jensen”シリーズ(Henrik Hovland文)などがある
青木順子[アオキジュンコ]
1968年神奈川県生まれ。90年代にノルウェー国立ヴォルダカレッジとオスロ大学に留学。帰国後ウェブサイト「ノルウェー夢ネット」を立ち上げ、ノルウェーに関する情報を発信するかたわらノルウェー語講師・翻訳・通訳・講演なども行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
42
両親が建築家で3人姉妹の真ん中。フリルやレースのついた服が好きなのに、お母さんが作ってくれる服はカラフルなプリント柄。お父さんは、そんな服を着た3姉妹を見て「美術館の作品のようだ」と感激。妻が作った服、それを着た子どもたちへの愛が溢れていて素敵。子どもたちが欲しがった自転車も、近くのお店ではなく、イギリスから取り寄せるこだわり。両親の良さがわかるのも間もなくかな。可愛い絵本でした。2023/09/16
リコリス
28
確かに他の人と比べて少し違うとへん?って思う年頃ってあるなぁ。へん?っていうよりオシャレだよー!と言ってあげたい。自転車もすごいしワンピースとかすごくかわいいから私は好き。2022/03/27
たまきら
27
ノルウェーの三姉妹のお話。「変なのよね、うち」。ちょっとかわったお父さんとお母さんに不満を持っている娘さんの視点でお話が進みます。淡々とした語り口。仲良しと心が放れてしまっても(仕方ないわ)とうけとめることができる娘さん。それは、親の愛情が土台にあるからなのかもな、とじんわり。おたまさんがすごく気に入り、昨日はオトンにも読んでもらってました。読み友さんから。2017/08/23
ふじ
22
これも読みたかった絵本。少し変わった家族の愉快な話…と思いきや、思春期故の葛藤も描かれている。著者のプロフィールを見て、物語の中心に自転車が描かれることに納得。私はまだ他人の目が気にならない境地には行けてない。2018/02/04
ヒラP@ehon.gohon
14
当事者から考えると変な気がするかもしれないけれど、決して変な家族ではありません。 ユニークだけど、愛情たっぷりの楽しい家族でした。 当たり前のように思っていた友だちの家の方が、離婚してしまって寂しい家族になってしまいました。 ユニークで個性的な絵の方が、やっぱりなんか変な感じがしてしまいました。2017/05/26