内容説明
ここにおりますはなおとこ、ひとりゆめみてたびにでる。さがしもとめていたものは―?イギリスの新鋭コンビデビュー作。4歳から。
著者等紹介
シュワルツ,ヴィヴィアン[シュワルツ,ヴィヴィアン][Schwarz,Viviane]
ドイツ生まれ、イギリス在住。美術学校在学中に執筆した『はなおとこ』がはじめての絵本となる。自身で絵を描いた絵本もイギリスで出版され、話題を呼んでいる
スチュアート,ジョエル[スチュアート,ジョエル][Stewart,Joel]
イギリス生まれ。『はなおとこ』がはじめての絵本。その後、自作の絵本、読み物の出版へと活動の幅を広げている。イギリスで今もっとも注目されている新鋭
ほむらひろし[ホムラヒロシ]
本名、穂村弘。札幌生まれ。著書に歌論集『短歌の友人』(伊藤整文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
139
なんか絵本でありながらかなりシュールな感じのする物語です。はなの存在感というものが絵で強調されてしかもその絵がかなり色彩感覚や図形的にデフォルメされていて見ていて楽しくなります。うまいという言葉が自然に出てきて日本の落語の話も思い出しました。2016/10/29
紫綺
126
シュールな絵本だ〜!シュッとしたはな、おとこの自分の居場所探しの旅。面白いのだが、何となくもの悲しい。2016/03/26
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
113
『花男』ではなく『鼻男』。鼻に足が生えた男性が自分にぴったりの場所を探しにいく物語だけど、これは本当に大変そう。猫や犬に導かれ、いくつかの場所を試してみたがしっくり来ない。自分の嗅覚を信じて街を出て、山や海、氷の世界や熱帯にも足を運んでみたけれど……。イギリス人とドイツ人のコンビによる絵本デビュー作。主人公は鼻だけの存在なんだけど、周りの背景と組み合わさって、表情を作っているのがおもしろい。翻訳は穂村弘さん。シュールで切ない。2009年6月初版。2016/05/01
nakanaka
82
自分の居場所を探し続ける「はなおとこ」の話。かなりシュールな外見のキャラクターでインパクトがありますが、ナンセンス絵本ではなくしっかりとメッセージ性の強い絵本であると感じました。それぞれのページの中心に「はなおとこ」がいて背景と合わせるとうまい具合に人の顔に見えるという構成が面白かったです。大人も子供も楽しめると思います。2017/06/19
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
70
今いる場所は本当に自分がいるべき場所なのか疑問を感じた“はなおとこ”は、自分にぴったりくる場所を探し求めて旅をする物語。この絵本すごいです!はなおとこがいる場所がすべて“顔”に見えます!目でもなく口でもない“鼻”であるはなおとこは、ある意味恵まれているのかもしれませんね。面白かったです!あの穂村弘氏が訳者というのも意外でした。★★★★2012/07/12
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