内容説明
クマのおやこや、ネコやイヌ、ザリガニ、オオカミ、ヒキガエル、みんな、たのしくやっていたところへとつぜん!茶色いヒゲのかいぶつごきぶり王があらわれた!さあ、たいへん!たちまちみんなは大こんらん。茶色いヒゲにおそれ、おののきトゲトゲの足をみたとたんいちもくさんににげだした。さていったいどうなることやら…。4歳から。
著者等紹介
チュコフスキー,コルネイ・I.[チュコフスキー,コルネイI.][Чуковский,КорнейИванович]
1882~1969。貧しい家庭に生まれながら幼いころから内外の文学に親しみ、19世紀ロシアの詩人ネクラーソフの研究によってレーニン賞(1962年)や、オックスフォード大名誉博士号を贈られるほどの文学研究家・評論家となった。アメリカの詩人ホイットマンや、イギリスのノーベル賞作家キップリングの作品、『ロビンソン・クルーソー』『トム・ソーヤーの冒険』など多くの作品を訳した翻訳家でもあり、翻訳論に関する著作も多い
オストローフ,スヴィトザール・A.[オストローフ,スヴィトザールA.][Остров,СветозарАлександрович]
1941年生まれ。ロシアの児童文学など、200冊以上の挿絵を描いている実力派の挿絵画家。全ソ挿絵画家展で、1位、2位を数回獲得している
田中潔[タナカキヨシ]
1962年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yumiha
33
読みたい本に登録した時からコメントがあった本書。本書のごきぶり大王は、まるっきりの悪役ですわ。他の生き物たちがこぞって逃げる存在です。そのうえ、とんでもない要求をするんですわ。でも、実は・・・ってとこに、『はだかの王さま』を想起し、ソビエト時代の民衆から見たスターリンを思い描いてしまった。深読みし過ぎでした💦2020/08/27
pino
26
大威張りのごきぶりと、縮みあがる動物たちの様子が面白い。最後は、なるほどのオチ。勿体ないので、今度は逆さまから捲ってみる。絵だけを追っていくと、あらためて、ごきぶりのカリスマ性が、わかる。せっかくなので、図書館への返却日まで、この楽しみ方を繰り返してみよう。最終日には、祇園精舎の鐘の声が聞こえてくるだろう。2012/05/05
たまきら
24
「あはは、うざい!」といいながら大ヒット。絵がとにかく最高です。この人の本は前もヒットしたので、ほかにも借りてこよう。2020/08/22
紫綺
17
ゆめわかばさんのコメを見て、強烈な表紙に圧倒されて図書館予約。社会風刺の盛んなロシアの児童文学の一作。強烈なインパクトで始まり、あっけない結末で幕切れ。現在の中東の現実を見るようで、考えさせられる。2011/03/05
魚京童!
14
これすごいぞ。北海道にはGがいないらしいけど、ロシアまでいくといるのかな。Gの何が悪いのか理解できない。感じるだけ。こいつは殺すしかないって。何が悪いんだろうね。どこでもいる虫なのに。大きいからかな。コバエがあの大きさだったら、殺すよね。ゴキブリがコバエくらいなら、殺すよね。そういうことだと思う。存在してはいけないのだ。絶滅はさせられないけど、日々殺すことはできる。絶対あいつらは遺伝子の書き換えを自分たちでやってると思う。生存圧だけで、あんなに気持ち悪くなることはないと思う。もっと殺さなければならない。2020/08/13