出版社内容情報
いつも、きげんがわるいので
テツコ・プーってよばれている女の子。
朝はとくべつにきげんがわるくて
弟にやつあたりして、おかあさんに怒られ、
ますますプーっとしていたら、
おやおやなんと
からだがふくらんで、
風船みたいに空に
飛んでいってしまいました。
テツコプーは、お家に帰れるのでしょうか?
内容説明
いつもきげんがわるくてプーッとしているてっちゃんは、テツコ・プーとよばれていました。ある朝、プーッとしていたら、あらら、とんでもないことに…4・5歳から。
著者等紹介
児島なおみ[コジマナオミ]
神奈川県葉山町に生まれる。子ども時代をアメリカで過ごす。テネシー州Rhodes Collegeを卒業。在学中にアメリカの出版社に持ちこんだ絵本が高い評価を受ける。帰国後、創作絵本、楽曲絵本、伝記絵本など、さまざまなジャンルの絵本を発表。また1960年台に活躍したアメリカの児童図書編集者ノードストロムの手紙をまとめた研究書を翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
55
いつも機嫌が悪くてプーッとしているから、てっちゃんは テツコ・プー。ところがある朝、プーッとしていたら、身体がふわりと浮いて飛んで行ってしまいます…。ユーモア溢れる物語ですが、ちょっと考えさせられるところも。私も、ハル・プーになっている時があるから…。なかなか降りることが出来ないてっちゃんにハラハラ。でもラストは温かくて良かった。ふんわりとしたイラストも魅力的です。2023/02/05
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
50
いつも、きげんがわるいのでテツコ・プーってよばれている女の子のお話。きげんが悪くてプーっとふくれていたら、ふうせんみたいに飛ばされて空へ飛んで行ったテツコ。それでも怒り続けている姿がいじらしい。八つ当たりは駄目だけど、最後に謝る事が出来て偉いぞテツコ・プー。絵、ストーリーが私には大好物でした。2021/03/19
花ママ
49
なぜか、いつも機嫌が悪くプーッとしているてっちゃん。ある朝、あさごはんのときプーッとして、弟をつねったら風船みたいに空に飛んでいった。反抗期の女の子が読んだら、〈わかるぅ〉って言うのかな。言葉にできないモヤモヤを持つ女の子が、よく描かれていると思いました。作者は大好きな「うたうしじみ」の児島なおみさん。 絵が、何ともいい味出しています。2023/02/12
ぶんこ
40
いつもプーとふくれているのでテツコ・プーと呼ばれているてっちゃん。弟に理不尽な仕打ちをして怒られてもあやまららなっかたら、あら不思議。風船となって空へ。なんでいつもプーなんだろうね。空に飛んだてっちゃん、なんとかおりようとしても降りられない。探していたママから「笑うのよ」と言われて笑ったら、あら不思議。ママの腕の中に降りられました。よかったね。笑っていると周りも楽しい。よかったね。2023/03/07
ヒラP@ehon.gohon
26
機嫌が悪くてふくれっ面をしていると、風船になってしまうという発想が、ユニークで感心しました。 モヤモヤを溜め込むと、着地点が見つからないほど、生活から浮き上がってしまうのですね。 どこまで行くのか、楽しさもない風船人間を想像すると、つらくなってきました。 そんなときには、笑って溜め込んだモヤモヤを吐き出すのが一番だと言うことには、賛成です。2023/03/10