出版社内容情報
「だいちがひをふき うまれてきたのは おおきなあかちゃん」山ができる様子を赤ん坊を通じて描く、大分の2人組の大迫力の絵本。
ザ・キャビンカンパニー[ザキャビンカンパニー]
著・文・その他/イラスト
内容説明
ちいさなしまのかざんからぼっかーんとうまれた、おおきなあかちゃん。けむりをはきあげ、おおいわをなげ、くさいおならもぶっべっばっ。したいほうだい、おおあばれ!でもおんせん、わきみず、きれいなけしき、とかざんのあかちゃんはいいこともいっぱいうみだす。やがてあかちゃんは、もっともっとおおきくなって…。3歳から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
43
図書館本。山が噴火して、そこから生まれるパワーを赤ちゃんに例えたのかな。色々な解釈ができそうです。何とも変わった絵本でした。2018/07/13
anne@灯れ松明の火
33
おはなしライブ候補。今回は、時間の関係でカットになった。が、大判で、迫力のある絵とお話は、きっと楽しんでもらえる。またの機会に使いたい。「いつものように」が繰り返された後、いつもと違うことが起こる。始まり方にワクワクする。超特大の赤ちゃんの誕生! もちろん、ただの赤ちゃんではない。実は……。途中で、くさ~いおならも出てくるが、ここはオオウケ間違いなし(笑) エネルギーいっぱいの生命が満ちている。そういうところを伝えられるといいなあ。2019/07/03
たまきら
33
シュール!おたまさん、「ええっ!?これでおわりなの?」…母の真理追求思考をすりこまれてしまったねえ。すまんのう。でもおかんもそう思った。…絵はかわいいです。おならもおもしろかったし。あなたが生まれてきたときこう思ったかもよ~。2018/09/06
gtn
22
自然は赤ん坊のように繕わない。手に負えないこともあるが、いずれ万物の親になる。2020/02/21
おゆ
20
原画展にて。講演を聞き、本作を描く契機があの地震にあったことを知る。混乱の中で分娩台に上り、地面が揺れるたびに陣痛が襲うという、その生々しくも力強いエピソードを忘れられない。これにより赤ん坊と火山を結びつけることの説得力は、否が応にも増す。けれども、デフォルメしつつも微細絶妙なリアルの愛らしさを残したこの作画は、やっぱり母親の視点があるからこそだよなあ。柔らかくて張りのある、息子のおしりを思い出して微笑む。可愛いわあ。赤子の生命力と生命欲の表現では、大友克洋「童夢」と並ぶくらい好きです。素晴らしい絵本。2018/07/29