出版社内容情報
博士のところで見つけたクスリを自分にふりかけたユキコちゃん。いじめっ子をこらしめようと思ったのですが、クスリの効能はちがった
内容説明
ユキコちゃんがとなりのはかせのところでみつけたなぞのくすり。ユキコちゃんは、いじめっこを「おそれいらせてしまうくすり」だとおもって、じぶんにふりかけます。さて、そのこうかは?ユキコちゃんのかわいいかんちがいのものがたりです。5・6歳から。
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年東京に生まれる。東京大学農学部卒業。1957年に日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞受賞。ショートショートを1001編以上発表。ショートショートの神さまと呼ばれる。1997年没
ひがしちから[ヒガシチカラ]
東力。1972年大分県に生まれる。筑波大学芸術専門学校視覚伝達デザイン科卒業。2004年、第5回ピンポイント絵本コンペで優秀賞を受賞。受賞作をもとにつくった『えんふねにのって』で、2006年に絵本作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
165
星新一さんのショートショートを、ヒガシさんが絵本にしたもののようです。結構楽しい絵本で子供が読むとこのようなことを考え付くかもしれません。星さんの作品は結構絵本にできるのかもしれないですね。コミックもあるようですがまだ読んでいません。2016/12/14
詩 音像(utaotozo)
52
星作品+和田誠の絵本版『はなとひみつ』は、文章の情報+その忠実な視覚化で物語も分かり易い。一方、本書は一捻り効いた構成で、文章は改変することなく、表向きの物語進行の裏で起きている事態を、絵が巧みに語る。子供たちはキャッキャ言いながらユキコちゃんに「大変だよ!」と警告したがることだろう。本来の物語は、最後まで何が起きているかを伏せて進行するからこその意外な結末。この絵本版はネタバレを小出しにすることにより、読者である子供たちの興味を牽引し続ける。なおかつ残りの種明かしもあり、物語的着地も綺麗に決まって見事!2020/09/07
山田太郎
50
星新一作ということで読む。子供でも大人でも楽しめるし、奥も深いということで、偉大な人だったということで再認識。原発いってはらこちからさんと会わせろと言ってほしかったものです、筒井康隆が書いてた好きな話です、感想とは関係ないけど。2016/11/01
しゅわ
48
【図書館】ユキコちゃんのかわいい勘違いからくる仕返しの顛末とは!?『きまぐれロボット』に収録されていた、おはなしを絵本化。いつものように博士がアヤシイ薬を完成させたところからストーリーが展開しますが、絵本にしても違和感がないのが嬉しいですね♪ 虹色の薬が本当に何でも叶えてくれそうな雰囲気でワクワクします。2015/07/17
こゆ
34
小3に読み聞かせ。読解教材に入っていた星新一さんの「目薬」が面白かったので、星新一さんの絵本がないかと探してみたら発見!「目薬」と似たような入りで、乱暴な犬を手なずける薬を開発する現場を目撃したユキコちゃん、その薬を自分につけて普段いじめてくる男子のところを訪れ、ギャフンと言わせるお話。もちろん薬の作用にはちゃんとオチがある。これが気に入った子はどんでん返しの話が好きなんだろうなぁ。もちろん、私は大好物。ひがしちからさんの絵も相まって、かわいらしい仕返し。2022/06/10