出版社内容情報
聖地ラサへ巡礼の旅に出かけるチベットの少年ドルジェの物語。親元を離れ、困難な旅の中で成長してゆく子どもの姿を描きます。 5才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のん@絵本童話専門
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ヒマラヤの山に囲まれたチベットで、弱虫と呼ばれていたドルジェ。おじさんがラサへ巡礼に行くことを聞いたドルジェは深く考えず一緒にいくことにします。ラサへの巡礼の旅路は180日もかかるハードな旅。氷の粒が顔に吹きつける強風の中で岩場を登り、深い谷沿いの細い道を進み、一本のロープしか張られていないロープで川を渡り…野宿、くま、強盗色んな困難を乗り越え、ドルジェは本当に忍耐強く信心深い子になりました…!雄大な自然も感じられる絵本。2023/10/03
ワタナベ読書愛
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1985年刊行。1950年東チベットで生まれたペマ=ギャルポ氏の友達が子どもの頃に体験した話を絵本にした。弱虫といじめられていた少年ドルジェが、おじと一緒にラサへ旅する話。厳しい環境や危険な箇所、猛獣、盗賊などと出会いつつも、どうにか切り抜けていく少年の様子が、心に迫る。チベット人が聖地に巡礼する様子と、広大なチベットの風景が素朴な絵で心に伝わる。巻末には著者たちの経験したことや、政治問題などについて書かれ、メッセージ性の高い絵本だ。かわいい子には旅をさせろを地で行くチベットの親たち。愛情溢れる2021/08/18