出版社内容情報
国境の家に育った兄弟は敵と味方にわかれて戦い、傷ついて母のもとに帰ります。母親の立場から描いた説得力ある“反戦絵本”。 小学校低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
22
すごく好きな話なんです。で、本棚に入れておいたらついにオタマさんが気づきました。「血だよねこれ」と兵士たちの絵を眺め、最後まで真剣な表情。いえ、最後のページではにっこりしてました。ふふふ、お花なんか捧げ持っちゃってこのろくでなし男の子たちったら!お母さんの顔がまた不安げなのにも笑えました。2017/06/21
紅花
14
「食べ物」で戦争は起きるけど、「食べ物」で戦争をやめることも出来る。戦争には正義があるような気がするけど、兵隊は格好良いような気がするけど、コツコツと畑を耕すことの幸せ。2015/11/24
ochatomo
12
アメリカの絵本 戦争の非生産性が伝わる 彩色した新版(「かあちゃんのジャガイモばたけ」))よりも地味なこちらがリアルに感じた 訳は今江祥智さん 原題“Potatoes, potatoes” 元本1967年 1982刊2020/08/19
遠い日
12
評論社から新訳版『かあちゃんのジャガイモばたけ』が出たのをきっかけに、読み比べ。愛する息子たちを守りたかったのに、なぜ戦へと駆り立てられて、息子らは出ていったのか。愛された日々の記憶は、凄惨を極める戦場で、やっとかけがえのないものだとわかる愚かさ。それでも、このかあさんの愛の大きさ、強さが、全ての兵士を救う力となった。2018/11/24
フジコ
10
戦争は絶対ダメな事。平和を心の底から願う母。兵士になった青年たちの誰もが、母を心から大切に思う行動を起こす時、平和が生まれ、平和な世の中へと変えていける。こんなにもシンプルにストレートに、子供に重要なメッセージを伝える事ができるのかと、この絵本の素晴らしさに感動しました。2014/04/10