感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
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銅版画の細かい線画で描かれた心象風景の世界です。 孤独なセリーヌの心に現われた友だちのネズミのプンパーニッケル。 そのネズミをねらう猫が現われます。 猫はセリーヌの恐怖心でどんどん大きくなって、プンパーニッケルと一緒に逃げるセリーヌを追いかけながら建物よりも大きくなって迫ってきます。 でも、プンパーニッケルを守りたい一心で猫をにらみつけ、逆に迫っていくと、猫はだんだん元の姿にもどっていきます。 猫といいネズミといい、セリーヌの心の中の登場者のようです。 少しさびしいお話でした。 2013/01/19