内容説明
らっちゃんは、カタカナをならいました。でも、ンとソ、ツとシなど、ときどき、どっちがどっちかわからなくなってしまうのです。ハラハラしているのは、カタカナたち。なんとかただしくかいてほしいとおもって…。「くっつきのもじ」「にたものどうし」「ホンノムシ」カタカナたちがだいかつやくする全三話を収録。6歳から。
著者等紹介
宮下すずか[ミヤシタスズカ]
1957年長野県生まれ。編集者として、学術専門書の出版社に勤務。「い、ち、も、く、さ、ん」で第二十一回小さな童話大賞を受賞。『ひらがなだいぼうけん』(偕成社)で、第十九回椋鳩十児童文学賞を受賞
みやざきひろかず[ミヤザキヒロカズ]
1951年奈良県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
25
障がいの子たちと一緒にいると、ひらがなとカタカナの違いを強く感じさせられます。 ひらがなは読めても、カタカナの読み取りが苦手な子が多いのです。 それは文字の形によるのでしょう。 確かに違いが分かりづらい文字が多いですね。 書き方に入ると、読み取れる文字を書くことが意外に難しいことに気づきます。 そんなところを、この本はみごとにすくい上げていると感じました。コミカルに描いて、ちゃんとカタカナの学習になっているところが素晴らしいと思います。2025/08/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
カタカナを習う年齢にいいかも?(私はカタカナ苦手な特別支援学級の子に読もうと思いますが)『くっつきのもじ』『にたものどうし』『ホンノムシ』の3編。くっつきのヲはひらがなも時々間違える子どもがいると聞きました。難しいよね!主人公はらっちゃんという女の子。2019/03/07
のこ
12
ひらがなの続編!前作もでしたが、それぞれの文字の言い分が面白いです。確かにカタカナって似てる形ばかりだよねぇ…。私自身も手書きで完璧に区別できてるかっていうと怪しいです。“ヲ”の嘆きに笑ってしまった。■カタカナでなくてもいいかな?と思う話もありましたが、カタカナと言葉の面白さを再発見できる本です。2014/02/18
遠い日
11
文字の大冒険シリーズ。カタカナを覚え始めたらっちゃんに、まちがって書かれたカタカナたちが、わちゃわちゃと飛び出しては、入れ替え、組み替え、大冒険。うまくしないととんでもないことばができあがる。「ホンノムシ(本の虫)」の意味を探る冒険は、おもしろかった。間違えやすいカタカナにスポットがあてられているのもいい。ことばっておもしろい。文字っておもしろい。2017/03/02
さき
9
【小1】ホンノムシがらっちゃんがわかってよかったです。カタカナの子たちはすぐ本に戻れてすごいなーと思いました。(娘)2024/12/25