安房直子名作絵童話
みどりのスキップ

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  • サイズ B5判/ページ数 48p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784033134208
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

大好きなはなかげちゃんを寝ずの番で守ろうとするみみずくの、はかない思いと、たからかにやってくるみどりのスキップの様子が、美しい文章と絵で綴られます。

内容説明

だれかすきな子はいますか?あこがれの子はいますか?みみずくは、であってしまいました。あの子に。つたわらなくたって、いいのです。わらわれたって、いいのです。みみずくはきめたのです。あの子をまもるって。トット、トット、トット、トット。そんなとき…きこえてきたのは、不思議な音でした。小学校低学年から。

著者等紹介

安房直子[アワナオコ]
1943年東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっこ』第三回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第十九回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第二十二回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第二十回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第三回新美南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠

出久根育[デクネイク]
1969年東京に生まれる。武蔵野美術大学卒業。2003年『あめふらし』(受賞当時・パロル舎~偕成社刊行予定)でブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ、2006年『マーシャと白い鳥』(偕成社)で日本絵本賞大賞を受賞。チェコ・プラハ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

91
儚い存在の花かげちゃん。彼女を守ろうと決めたミミズク。必死に頑張る姿に心打たれる。移り行く季節を一途な想いと共に抒情的に描かれている。ラストほのぼのしたシーンだけど一面緑の中に佇むミミズクの気持ちを考えるととても、とても切ない…。安房直子さんの言葉選びが素敵で出久根育さんの淡く可憐な絵がうっとりするほど美しかった。2019/05/31

はる

78
安房さんの描く世界観、好きです。幻想的で美しい。ちいさな女の子の姿をした桜の精と、その子に恋をしたみみずくの物語。四季の移り変わりをこんな風に描ける安房さん、凄いなあ。色彩の表現、言葉のリズムが出色。出久根育さんの絵も良かった。2019/07/05

ぶんこ

54
大きな目をしたミミズクさんが出会った花カゲさん。桜の影なので、はかない命です。その命を守ろうと必死になるミミズクさん。ミミズクさんの目力に、見ている私の目もつられて目一杯開いてしまいます。淡い色彩の絵と、切ない文章。森の世界に連れて行ってくれるようです。桜の後には緑のスキップさんたちがやってくるのでしたか。安房さんらしい表現と出久根さんの絵が素晴らしい絵本でした。2019/08/02

ゆみ

38
読友さんのレビューを読んで手に取りました。 桜が散ってしまうことはみんなが知っていることだけれど 一生懸命、桜の花を守るフクロウがいるなんて ちょっと切ないけれどとっても優しいお話。 トット トット トット トットとやって来る 緑のスキップだって決して悪くないんだよなぁ。 桜のピンクと緑の葉っぱが一緒にいれる時期は短いけれど きっと仲良しだと思う。 とっても綺麗だもの。優しいお話でした。2019/05/29

pen 

33
桜の精「花かげ」に一目惚れをしてしまった、みみずく。 桜が散らないように孤軍奮闘する。 その止められない思いを、同じように止められない時間の流れが、抜き去っていった。 頑張ったね。みみずく。でもまた来年会えるよ。 季節の移ろいをこのタイトルで表現する。凄いです。 この意味を教えるお母さんの優しい笑顔を想像してしまう。 2019/05/31

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