出版社内容情報
カジキをつろうと海へ行ったオオカミとキツネ。はりきりすぎて大失敗したオオカミにキツネが言った言葉は? 「おれたち、ともだち!」シリーズ第6作。
内容説明
おれのともだち、キツネが、はじめてのおとまりにやってきた。うれしくってたのしくて、いいとこみせようってはりきって、ついいっちゃったんだ。でっかいウソを。だって「オオカミさん、すごいね」ってキツネがおれをみると、むくむくちからがわいてきて、なんでもできるきがするから。キツネ、みてろよー。ウソだってホントにしちゃえばいいよな。がっかりさせたくないからな…。3歳から。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年福岡県大牟田市に生まれる。個性的な文体で独自の世界を展開。作品は、『さかさまライオン』(第9回絵本にっぽん賞受賞)、『がたごとがたごと』(第5回日本絵本賞受賞)、『うそつきのつき』(小学館児童出版文化賞受賞)など多数
降矢なな[フリヤナナ]
1961年東京に生まれる。和洋両方の味を合わせもつ独特な画風。スロヴァキア共和国のブラチスラヴァ美術大学で石版画を学ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
279
内田麟太郎・文、降矢なな・絵。オオカミの家にはじめてお泊りにやって来たキツネ(二人はトモダチなのだが、珍しい組み合わせだ)。オオカミは海の大きさと、自分が釣り上げたというカジキについて大言壮語。二人で海へ…というお話。絵は、途中に漫画のコマワリのような部分がある点が珍しい(ただし、それがいいとは思わないが)。また、全体に暗めのトーンで統一されているところは、ユニーク。海での夕陽のシーンの影の描写がとりわけ印象的。2025/03/13
匠
119
この作品を読むと必ず海に行きたくなる。やっぱり何度再読してもこの「ともだちやシリーズ」の中で一番好きな1冊。カッコつけて見栄を張ったり、焦って癇癪起こしたりする気持ちの根底にあるものが、読み手にはちゃんと伝わってくるから憎めない。そして真実がわかった上での思いやりの気持ちもあたたかい。オオカミとキツネの友情と絆が深まる瞬間を見届けた気分になって、それがなんとも微笑ましく心地良いのだ。降矢ななさんの絵がとてもかわいく、美しく、力強いところもお気に入り。2014/03/09
テルテル
73
オオカミのキツネを想う優しさが伝わる。そして、それに応えてキツネの純粋な心がオオカミの心をさらに豊かな心へと成長させていく。子どもは遊びの中で、人間関係を形成し、お互いを高めあっていく。友達と過ごした時が長くて、深ければ深いほど、絆は深まる。お互いに尊敬し合い、学び合っていく姿に大きな発見と喜びがあふれてくる。僕の心の成長の支えになってくれて『ありがとう ともだち』2015/05/11
かおりんご
58
読み聞かせ(236)オオカミくんとキツネくんのやり取りが面白い。全然魚がつれないオオカミくんが、やっと魚がつれそうな場面が一番もりあがりました。2014/12/05
とよぽん
43
キツネとオオカミ、どんどん仲良くなって初めてのお泊まり!次の日、海に行ってさかなつりをすることに。そこで一波乱あるのだが・・・。オオカミくん、プライドは大切だけど、ネ。2021/05/10
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