出版社内容情報
学校の帰り道、ちょっと道草して帰ろうと思った少年。道草といってもただの道草じゃなかった! 草のおばけに出会ったり、マンホールの蓋が縄跳びしてたり、のぞいた美容室にいたお客さんは野菜のマダムたち?! 鳥居はお相撲しているぞ。おかしな不思議な道草体験。うちに帰り着くまでには、もっといろんなことに出くわします。さとうわきこさんらしい、生き生きしたユニークなナンセンス絵本。
内容説明
かえりみち、ちょっとみちくさしていこう。まんぷくやラーメンも、だがしたこやも、とんかちやも、でんしゃも、やまも、みんないつもとちがうみたい!
著者等紹介
さとうわきこ[サトウワキコ]
東京に生まれる。『とりかえっこ』(作・さとうわきこ/絵・二俣英五郎/ポプラ社)で第1回絵本にっぽん賞受賞。1990年に長野県岡谷市の諏訪湖近くのリンゴ園の中に「小さな絵本美術館」を創設、主宰。現在は分館の八ヶ岳館もあり、国内外の絵本原画、絵画、古い絵本などを展示している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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がらくたどん
46
さとうわきこさんからの(多分)最後のプレゼント。学校からの帰り道。ちょっと「みちくさ」いつもと違う道。初めての道ってわけじゃあなくても、なんだかいつもと違って見えるしいつもと違う「もの」が見える。不思議だったりビックリだったり賑やかだったり、ちょっぴり怖かったり。ただ、今は通学路じゃない道を歩くのは歓迎されないし、実際にオバケや妖怪や不思議なモノたちなんかよりず~っと怖い「悪い人」がいるのを一年生だって知っているから、この絵本みたいな道草は出来ないかな。せめて親子で読んで親子でゆっくり道草できたら良いね♪2024/06/28
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
学校からの帰り、道草するのが楽しかったのを懐かしく思い出しました。でもこの男の子が道草した所って、なんてとこなんだろう・・。一人じゃちょっと怖いなぁ。しかも今日は○○○なのに、18時まで道草するのには笑っちゃいました。2024/04/29
anne@灯れ松明の火
21
SNSで、わきこさんの遺作となったと知り、気になっていた。新着棚で出会えて、良かった。……が、不思議な話だった(笑) 学校からの帰り道、みちくさをすることにした男の子。何だか、おかしい。よりみちした今日だけ、特別な道(世界)になったみたい。でも、男の子は動じることなく、楽しんでいて、びっくり。予想不能の展開が続き、ラストは……? 2024/05/05
雨巫女。
18
《本屋》さとうわきこさん追悼。天草に住んでいた時、小学校が遠くて、道草ばかりしていた。楽しかったこと、思い出した。2024/04/24
遠い日
11
さとうわきこさんを偲んで。学校帰りの道草ができた時代は遥か遠くなりました。今どき、登校下校時には保護者に連絡が行くシステムを導入している学校はたくさんあります。そんなことを鑑みれば、こんなに堂々と道草を楽しめることが羨ましくさえありますね。2024/05/23