出版社内容情報
ぼくたちは飛ぶ、新しい世界、約束の地へ。北極で生まれたカオジロガンの若鳥たち。その初めての渡りの旅を雄大な風景の中に描く。
【著者紹介】
1948年北海道生まれ。1972年から25年間旭山動物園に勤務。『あらしのよるに』で講談社出版文化賞絵本賞、『ゴリラにっき』で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズで赤い鳥さし絵賞など受賞多数。おもな絵本に『ライオンのながいいちにち』『エゾオオカミ物語』『なめとこ山の熊』『ライオンのしごと』などがある。
内容説明
ぼくたちは飛ぶ、はるか遠く、新しい世界、約束の地へ。北極海を渡るカオジロガンの旅を雄大な風景の中に描くあべ弘士の新境地。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らったった
104
実際に現地に行ってこの作品を書き上げたようです。体験した人にしか分からない臨場感がプラスされています。仲間と切磋琢磨して3000キロの距離を飛び続け辿り着く場所"新世界"(^^)いつか行けたらいいな(*^^*)2014/04/01
ann
57
絵の持つ迫力と色彩に圧倒された。2018/02/08
さおり
33
幼稚園にて。「あらしのよるに」で有名なあべ弘士さんは、旭山動物園の飼育員を25年間されていたそう。その知識と愛に満ちた絵本です。カオジロガンの家族の3000キロを超える旅。絵からも文からも、自然の壮大さと静寂が感じられます。2024/08/31
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
33
読み終わった最初の感想は「大きいな」。卵から孵って数カ月で、故郷の北極から3000キロ離れた南の越冬地に旅立たなくてはならないカオジロガンという鳥たちの生態を力強く活写した絵本です。同じ作者の『どうぶつさいばん ライオンのしごと』がすばらしく、柳田邦男さんが著書『絵本の力』で紹介していたこともあり手に取りました。作者は、北海道の旭山動物園で25年間も飼育係を務めていた経験があるそうです。写実的というわけではないけど、力のある動物たちの姿が白と青を基調とした背景に躍動しています。2014/05/25
Shoko
19
図書館。この絵本の主人公は「カオジロガン」。北極で育ったカオジロガンのヒナたちは、9月には親たちと一緒に3000キロ以上もの距離を飛び、越冬地であるイギリスや北海沿岸の「約束の地」へ向かって約1ヶ月も飛び続ける。その旅の模様が描かれた絵本です。すごいなぁ、生きてるなぁと感じました。著者は北極を「とても生命にあふれる地でした」と書いていますが、この作品も とても生命に溢れた作品でした。2017/03/05
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