出版社内容情報
悪魔に楽器をとられた人びとは、子どもに教えられ声をそろえて歌いだす。1850もの人や動物や道具にのせて語る比喩に富むお話。 4才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
50
みんなで絵本イベント参加本。この本はかこさとしさんの初期の頃の記念碑的な作品だそうです。1850の人や物や動物たちが書き込まれていて、一つ一つ観るのもとてもワクワクする絵本です。じっくり観ているとかなり時間が掛かりますが、そこが大人でも楽しめるし、もちろん子供にとっても宝探しのようで楽しい一冊になると思います。アクマは雷様みたいな鬼だし、人物の姿形もどう見ても日本人です。(笑)アクマの意地悪に立ち向かう人々、何度も挫けずに新しい発想で困難を解決する姿。今の日本に欠けてるのかも。そんな気持ちになります。2015/04/12
たーちゃん
23
リズミカルで読んでいて楽しかったです。息子は虫が出てくる場面で喜んでいました。2022/01/11
さち
19
音楽を楽しむあるおくにの人達が、あくまに邪魔されても、邪魔されてもなんとか楽しむ工夫をあの手この手で考えて…というお話。あとがきにもある1,094人の人物、数百の動物、物に道具…うわあっと圧倒されるなかから、自分のお気に入りの人物、かこさんの仕込んだユーモア場面を見つけて教えあうのもたのしい。♪のついたところは、即興の節をつけて歌っちゃおう!日頃は生意気盛りな10歳も一緒になって「ぶんぶんぶん♪」2018/08/21
mahitarou
17
人がいっぱい。顔の表情がみんな違う。かこさとしさんの作品の中でも、かなり圧倒される一冊。2014/12/20
遠い日
14
楽しい音楽が、取り上げられたら、どうなるだろうか。音、響き、ハーモニー、そういうものにわたしたちが、どんなに慰められているかがよくわかる。加古さんの描く「鬼」が独特で、悪い。音を求めて探求する人々の強さ、それは幸せを求めることにほかならない。2014/12/09