内容説明
ジンジャーはおなかをすかせたこねこ。ある日、ねどこの草むらにかえってみると―「あれ、なにかあるぞ?」そこにはおいしいえさ、そして女の子テレサとのであいがまっていました。ジンジャーはテレサとともだちになれるのかな?さあ、こねこの小さな冒険がはじまります。2・3歳から。
著者等紹介
ヴォーク,シャーロット[ヴォーク,シャーロット][Voake,Charlotte]
1957年イギリスのウェールズ生まれ。ロンドン大学美術史科卒業。在学中に初めての絵本を出版し、絵本作家として活躍している。主な作品に『ねこのジンジャー』(スマーティーズ賞金賞・産経児童出版文化賞)(偕成社)、“Pizza Kittens”(スマーティーズ賞銀賞)などがある
小島希里[コジマキリ]
1959年東京生まれ。翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
69
図書館本:とある家の、庭の隅っこの、せまい草むら。そこに住み着いたやせっぽちの子猫が、女の子に拾われるまでのお話。苦労してひとりぼっちで生きてきた子猫が、優しい女の子に出会えて、徐々に打ち解けて懐いていく様が可愛い。女の子の、猫の気持ちを尊重するような可愛がり方も素晴らしい。この2人が家族になれてよかったと、心が温かくなるような作品。シンプルな絵柄も、お話に良く合っている。2014/01/25
Kawai Hideki
30
汚れていつも腹ペコなノラ猫のところへある日、エサを持って来てくれる女の子が現れる。お互いギクシャクしながらも、やがて仲良く一緒に生活するようになるまでを描く。ノラ猫にはジンジャーという名前が与えられた。ハッピーエンドだが、なかなか切ないお話しである。2014/03/29
たまきら
27
野良猫が、人を信頼するようになる。そこに至るまでの長い月日を思わせてくれる絵本はたくさんありますが、この本は小学生にも共感しやすいのでは。我が家もジンジャーさん(アカトラ)なので、娘には共感しやすいのかも。もう一冊あるようなので楽しみ楽しみ。2019/08/18
masa@レビューお休み中
26
スタンダードなお話。やせ細った、ねこのジンジャーと人間の少女が出会って、仲良くなるという物語。物語への共感というよりは、絵のタッチに興味をそそられる。ペンの流れであったり、空間の使い方が美しい。空白の余韻を楽しむ感覚は、日本人が好む美的感覚に近いような気がする。言葉はなくとも、見ることで伝わる。だから、絵本って子どもたちが見るだけでも楽しめるんだろうな。2012/04/17
たーちゃん
17
息子が幼稚園で借りてきた絵本。息子は「ジンジャーって名前にしたんだね」と言っていました。2023/05/29