出版社内容情報
小さなねずみが友だちを求めて出かけていきます。ページをめくるごとに発見があり、自分なりの物語をふくらますことができます。 4才から
内容説明
子どもたちに身近なネズミ君が友だちを求めて、いろいろな動物に語りかけるしくみ。ページをめくる毎に発見があり、スリルを味わいながら、心地よいエンディングに導かれる。ボローニャ国際児童図書展絵本賞。アメリカ図書館協会推薦図書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
171
ほほえみ絵本。ねぇ、ともだちになって。小さなねずみが、大きな仲間たちに後ろから話しかけている。聞こえているのかな。振り向いてくれるのかな。この尻尾はだれだろう。子どもたちの愉快な笑い声が聴こえてくる幸せ。いいよ、いいわ。みんな笑顔で答えてくれる。でも、長い尻尾だけは、ちょっと驚いたみたい。素敵な物語。…絵本を閉じるとき、ふっと浮かんでくる思い。夢ふくらみ優しさあふれ笑顔になれる。絵の隅々までその気持ちが込められている。シンプルに伝えるからこそ深く響く。静かに語りかけると、人のこころは少しずつ温まっていく。2022/04/02
KAZOO
124
「はらぺこあおむし」で有名なエリック・カールさんの絵本です。コラージュのような絵で色彩が本当に心地いい感じです。話は単純なのですが、絵本全体にわたるながーい蛇が面白い気がしました。主人公のねずみや動物たちがいい感じです。2018/01/08
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
89
エリック・カールさんが自分の作品で「一番好きな一冊」にあげているそうです。 小さなねずみがいろんな動物達に「ぼくのともだちになって!」と呼びかけるのですが……。個性的に描かれた美しい動物たちはページを繰るのを楽しくしてくれます。ほとんど文字がない絵本。オリジナルはもう少し台詞があるそうなので、機会があれば読み比べてみたいです。1991年5月初版。ボローニャ国際児童図書展絵本賞。アメリカ図書館協会推薦図書。2015/09/04
Kawai Hideki
79
友達が欲しいネズミが、危険も顧みずにいろんな動物たちに片っ端から「ともだいになって!」と呼びかけるお話。彼の想いは実り、パートナーを得てめでたしめでたしなのだが、最後のオチが面白い。友達ができていなかったらネズミは死んでいたかもしれないということか。しかし、それ以前にワニやライオンに声をかけた時点で既に死線をくぐり抜けているような気もする。2014/10/04
momogaga
49
【おとなこそ絵本を】表紙を見て、さてどうなることやらとページをめくる。ボードブックなので、めくるのにちょっと手間取る。これがいい。途中思わずアッ危ないといってしまった。でも最後はハッピーエンド。うらやましいな。2016/02/07