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たからもの

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 24cm
  • 商品コード 9784032015300
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

内容説明

「都へゆき、宮殿の橋のしたで、たからものをさがしなさい」。ふしぎな夢のおつげにしたがって、まずしい男は、はるばる旅にでた。ようやくたどりついた都で男は、宮殿をまもる衛兵隊の隊長から、おもいがけない話をきく―。1980年コルデコット賞「銀賞」受賞作。5歳から。

著者等紹介

シュルヴィッツ,ユリ[シュルヴィッツ,ユリ][Shulevitz,Uri]
1935年、ポーランドのワルシャワに生まれる。4歳で第二次世界大戦をむかえ、家族でポーランドを脱出、各地を転々とする。1949年イスラエルにおちつき、働きながら夜間高校に通った後、教員養成機関で文学などを学ぶ。その一方で、子どもの頃から才能を発揮してきた絵の勉強も続けた。1959年単身アメリカへ渡り、2年間絵画学校に学ぶ。1963年に初めての自作絵本『ぼくとくまさん』(あすなろ書房)を出版。以後長年にわたり絵本作家として活躍し、多くの作品を手がけてきた。1969年にはアーサー・ランサムの文に絵をつけた『空とぶ船と世界一のばか』(岩波書店)でコルデコット賞を受賞。1980年、『たからもの』でコルデコット賞「銀賞」受賞。現在、ニューヨーク在住

安藤紀子[アンドウノリコ]
東京に生まれる。津田塾大学英文科卒業。英語圏の児童文学の翻訳・紹介につとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

118
時には人生の途中で立ち止まり、後を振り返るのもいいだろう。「あの時ああすれば良かった」と反省することも少なくないだろう。でも、いまを生きる僕らには必ずしも答えが用意されているわけじゃない。主人公のアイザックは、夢のお告げに従って旅に出た。歩き始めるまでは迷いもあった。でも第一歩を踏み出そうと決めてからは、振り返ることもなしに長い長い道を歩いた。森を抜け、山を越え、ゴールをめざす。目に見えるゴールが本当の目的地とは限らない。でも、前に進む限り新しい風景が見られる。無駄なことなどないのだ。2006年5月初版。2016/05/14

KAZOO

114
この作者の作品は「お父さんの地図」しか読んだことがありませんが印象に残る色合いとお話でした。込み入った話ではないのですが本当に大切なものは身近にあるということを教えてくれているのでしょう。衛兵の隊長が親切であり、主人公も親切でした。2018/10/09

Willie the Wildcat

60
人生思い通りにいかないときもあるが、この「寄り道」にも意味があり、将来の糧ともなる。都からの帰路、アイザックが笑顔に見えるのも、糧と信じるが故である。これぞ主題也。自他を信じ、日々愚直な努力を積み重ね、その先に見える”光”。最後の場面、物理的に得たモノではなく、心理(真理)的に得た学びに感謝するのもキモ。”他”、故のルビー。石言葉は、(”勝利”ではなく)”情熱”と解釈。著者の半生からの哲学と思料。『よあけ』などと同様、とても示唆に富んだ作品。2025/04/19

Natsuki

58
繰り返し見る夢に従って、『たからもの』を探しに遠い都へと旅に出たアイザック。果たして彼の行きついた場所は?大切なのは『たからもの』そのものではなく、その道のり。アイザックのメッセージが教えてくれる。2017/03/16

らぱん

56
行きて帰りし物語。とても味わい深い。道程は起伏が激しく容易いわけではない。往路と復路に添えられたテキストはほぼ同じなのだが、まったく違う印象を残す。人物の表情もそうなのだが、背景の雰囲気がさりげなくまたは明らかに変わっており、心情の変化を読み取ることが出来る。旅の目的は道程にある。どこにたどり着くのか、元の場所に戻るのか、そこで何が起こるのか起こらないのか、それらは結果でしかない。「ちかくにあるものをみつけるために、とおくまでたびをしなければならないこともある」…そうでもあるし、そうでないこともある。↓2019/11/26

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