出版社内容情報
牧場の牛が、友だちをパーティーに招いてごちそうしましたが、草のきらいな動物もいたのです。自然界のありのままを伝える絵本。 3才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
250
マリー=ホール=エッツ 作。ウィスコンシン州に生まれた彼女は小さい頃から自然や動物に親しんでいたそうだ。そんな体験がこの絵本にも活かされている。エッツ63歳の作品。のんきもので人の良い(?)牛がまきばの草があんまりおいしいのでみんなにご馳走したくなって…、というお話。お話自体は他愛もないものだが、柔らかなパステルトーンのピンク色を背景に描かれる動物たちの情景は、暖かさと巧まない豊かさとに溢れている。こんな生き方もある。うしはいつも幸せなのだ。2025/01/20
♪みどりpiyopiyo♪
37
はるの まきばで、うしが くさを たべています。「モー。ムォォォー。なんて おいしい くさ なんでしょう。だれかに ごちそう してあげたいわ」 ■長閑で楽しい絵本を読みました。うしさんのパーティ、誰が来てくれるかな? ■小さい子には、自分と違う他者を想像するのは難しいよね。そんな中でも同好の仲間に出会うと嬉しい♡ エッツの絵本は、自然の姿をありのままにメルヘンに紡ぐのがいいよね。軽やかに心踊る絵も素敵。そして最後は心がほっこり温まるの。■むしゃむしゃにっこり、良かったね ( ' ᵕ ' ) (1958年)2019/07/17
ひほ
30
自然界のありのままの姿を伝え、用事の心の円満な成長を作者が願って書かれた絵本。そう思って読むと絵は優しいのにしっかりと現実を伝えられていて深い絵本だなぁと思いました。2017/03/16
mntmt
24
平和なまきば。優しいピンク色が目に染みる…2017/04/18
みー
12
今の時期にピッタリの絵本。エッツさんと言うと、「もりのなか」が有名だが、こちらもおススメ。今は派手な色彩絵本も多い中、当時の限られた色彩印刷技術で描かれる、当時の絵本も本当に素敵。心が落ち着くと言うか・・。自分とは違う価値観の人がいる事。そんな中で自分と同じ価値観の人と一緒にいられると楽しいと言う事。人は人、自分は自分。牛さんとは食べるものが合わないと去っていく動物たちも、それは事実。怒る事ではないのよね。でも最後のカケスの言葉もまた本心。無理せず付き合える友達が見つかるといいよねと思える絵本。2016/03/26