ラヴジョイの庭

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ラヴジョイの庭

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  • サイズ B6判/ページ数 470p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784030180406
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

戦後間もないロンドンで,母親に置き去りにされた少女ラヴジョイは,偶然手に入れた種で自分だけの花壇を作ろうと決心する。   小学校高学年から

内容説明

焼けあとのロンドンにたくましく生きる少年達と、彼らに、自らの生の輝きを託す婦人の静かな二重奏。ストーリー・テラーの名手の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

102
原書名は“An Episode Of Sparrows”で、直訳すれば『スズメたちの話』だが、本書でいう“スズメたち”とは、ロンドンの下町で生きる子供たちのこと。その主旨からすれば、『ロンドンっ子の物語』といった内容だ。第2次大戦後のロンドンで、戦火の跡がいたる所の残され、傷が痛々しい下町が舞台。主人公ラヴィジョイの母親は、巡業舞台の俳優。父親も知らず。知り合いの家に預けられた彼女は、ほぼネグレスト(育児放棄)状態で育つ。でもラブジョイは、負けずに逞しく生きていく-― 、彼女には、ささやかな夢があった。2015/03/17

ゆのん

69
【児童書】470頁でルビはあるものの、文字の大きさにしても普通の文芸書と変わらない。出だしこそ少々退屈で困ったが、100頁程から物語が動き出し面白くなってきた。児童書なので描写は柔らかいがネグレクトによる被害者ラヴジョイが主人公だが心の成長が素晴らしい。また、ティップとの友情もとても良い。他の作品も読んでみたくなる。742019/03/11

シュシュ

22
戦後のイギリスの瓦礫の街の片隅に花壇を作ろうとした少女の物語。種が育つのを待つ気持ちは、人に希望と楽しみを抱かせる。様々な人が絡み合ってなかなか願い通りにはならないけれど、結末にほっとした。アイルランド人の家族がよかったが、街の中にはアイルランド人を少し下に見ている感じの人たちもいた。たくさんのボランティアをしている活動的な女より、引っ込み思案の女のほうが、優しくて人の痛みがわかる人だった。『おすのつぼにすんでいたおばあさん』の話も出てきて、面白かった。2019/04/24

timeturner

7
コニー・ウィリスが「空襲警報」を書くきっかけになった小説。貧しい少女と上流婦人ふたりの視点で語られるうえに、様々なバックボーンをもつキャラクターが登場するので、話し言葉の違いがわかるよう英語で読めばよかったかも。しかし、こんな子どもまで庭づくりに熱狂するなんて、おそるべしイギリス人!2014/05/26

zzz

3
読んだあとも、ずっとラヴジョイとヴィンセントのことを想う。それからティップのことも。ずっとずっと心に残り、読んだあとはしばらくボンヤリしてしまう。感動する、とか安易な言葉は使いたくないな。ただすき。ただただすき。すきな小説ベスト3に入る作品。さすがルーマー・ゴッデン。

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