内容説明
アフガニスタン北部、パンシール峡谷。標高2780メートルの山間に、村の自慢の学校がある。小学校中級から一般向き。
著者等紹介
長倉洋海[ナガクラヒロミ]
1952年北海道釧路市生まれ。写真家。1980年よりアフリカ、中東、中南米、東南アジアなど世界の紛争地を訪れ、そこに生きる人々を見つめてきた。アフガニスタンは1980年から取材を続けている。写真集に「サルバドル―救世主の国」(日本ジャーナリスト会議奨励賞/宝島社)「マスード―愛しの大地アフガン」(第十二回土門拳賞/新装版・河出書房新社)「人間が好き―アマゾン先住民からの伝言」(産経児童出版文化賞/福音館書店)「ザビット一家、家を建てる」(講談社出版文化賞写真賞/偕成社)など。著書に「ヘスースとフランシスコ―エル・サルバドル内戦を生きぬいて」(福音館書店/さがみはら写真賞)など。2005年には、出演したTV番組「課外授業ようこそ先輩『世界にひろがれ、笑顔の力』」(NHKエンタープライズ制作)がカナダ・バンフの国際テレビ祭・ファミリー青少年部門の最優秀作品賞ロッキー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
137
📖わたしの国アフガニスタン。長い山路を歩いて通う山の学校。咲き乱れる花を摘んだり、冷たい川に足をつけたり、寄り道したりしながら。陽光差し込む窓辺で教科書をみんなで覗いている。家に帰ると家畜の世話。牛や山羊の乳、鶏の卵は恵みを与えてくれる。川から水を汲み顔を洗い、煮炊きをする。夜はランプの灯りとともに伝統歌、楽器ダイラを鳴らしみんなで手拍子を打つ。…ああ私は大人になり、ようやく学ぶことの大切さに気づいた。美しい国アフガニスタン。生活の源がそこにはある。子どもの目は純粋であり、みんなカメラを見つめてくれる。2021/03/07
yomineko@ヴィタリにゃん
60
とても楽しいアフガニスタンの学校🏫ものがないのを工夫して乗り切っている。筆箱がない女の子はペットボトルを鉛筆入れに✍子ども達の目はキラキラと輝いている✨✨✨厳しい自然の中に生きるとてもかわいい子ども達です😊2025/02/01
たまきら
23
気付くとつられて微笑んでしまう。ふと涙ぐんでしまう。世界中のあちこちで、真っ白な布のような、これからどうにでも染めることができる美しい魂があって、懸命に生きている。きれいな一つのサッカーボール。ああ、日本からだよね、とすぐわかるなわとび。「日本…あっ、なわとびの国だよね」と覚えてもらえる方が、お金をただ贈るよりもずっとずっといいなあ。そして、お父さんが川をせき止めて作ってくれるプールににっこり。2017/06/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
20
6年生ブックトーク授業 教科書掲載本からおすすめ本 決して良い環境とはいえない。戦火を超えて学べる喜び。昔のはなしではなく、現在もこういう状況の子どもたちが沢山いることを知って欲しい。2019/12/14
ヒラP@ehon.gohon
17
【再読】大人のための絵本。SDGsを考える絵本。2022/01/10