出版社内容情報
モノトーンの色彩に似た遠い記憶、心の中に沈んでいる風景を、せつないほどのおだやかさとなつかしさで描きだした、美しい画集。 一般むき
目次
自転車の空
ストリート
青く遠く
まぶしい朝
水面
凪
隅
昼下がり
海辺のテラス
朝靄
横断
家路
路地〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
49
静かな気持ちになりつつも、猛烈に旅に出たくなりました。 それも一人旅。 朝陽が登り始める高原、夕陽が落ち始めた湖。 異国の路地裏。 ここに描かれている風景を味わいたい。 静かに静かに心が浮き立ちました。 黒井さんの絵は素晴らしい。 毎日でも観ていたいです。2016/01/16
まきこ.M
18
まちライブラリーにて。遠い記憶、どこか懐かしい思い出は薄れてもふとした瞬間に心の引き出しから出ては消える。流れ星のような。日常の忙しさや喧騒から離れてそっと開く一冊にいいなと思う画集。ーとてもきれいな夕焼けだった。川の土手にすわって、僕たちは、向こう岸にある家をながめた。家は、僕たちの家は、なんだか初めて見るみたいに見えたー2020/09/14