出版社内容情報
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く昨今。知っているようで意外と知らないロシアが関わるヨーロッパでの紛争史を、キエフ大公国誕生から最新情報まで。オールカラーのMAP×写真×図解で分かりやすくひもとき、ロシア文化がわかる企画も充実。地政学と歴史が同時にわかる贅沢な一冊。
内容説明
「雷帝」イヴァンからプーチン大統領まで、専制的な権力者が続く理由を読み解きます。ロシア史を時系列で説明するだけではなく、地図を豊富に用いた地政学的解説も満載です。文章だけでなく、さまざまな図版を用いて丁寧に紹介。歴史の出来事を立体的にとらえられます。欄外には日本での出来事を記載。歴史をタテとヨコから理解できます。バレエ・文学・建築・アートなどなど…。ロシアが持つ多様な文化も丁寧に解説します。
目次
一気にわかるロシア・ソ連の歴史
ロシア・ソ連×日本 関係クロニクル
第1章 ロシア史基礎知識~歴史・地理・宗教
第2章 ロシアのはじまり
第3章 拡大するロシア帝国とツァーリズム
第4章 ロシア革命と冷戦時代のソ連
第5章 プーチンの強権とウクライナ侵攻
第6章 ロシア文化に触れる
著者等紹介
祝田秀全[イワタシュウゼン]
東京出身。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究員を経て、聖心女子大学文学部歴史社会学科講師。岩田功吉名義の著作もある。コーヒー好きのライカ小僧(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aika
44
オールカラーで地図や資料も充実しているので、文章とビジュアルの両方からロシアの歴史を臨場感をもってたどれました。同時代の日本の出来事まで書いてあって参考になります。細部まで深く勉強するには物足りないかもしれませんが、コンパクトにまとまっているので大まかに歴史をさらいたい時や導入本にはぴったりだと思います。ウクライナ侵攻後に発刊されたので両国の関係にも多く言及されていてコラムも興味深かったです。歴史本にはすべて言えることですが、著者の主観による部分が大きいので、これから色んな本を読んで勉強したいと思います。2023/08/20
鷺@みんさー
35
このくらいのざっくりさがちょうどいい。学生時代はとにかく歴史が苦手で、というか勉強とかテストとかで詰め込み暗記型だからうんざりだったんだろうけど、大人になって改めて、西洋や北欧のミステリとか読んでると、その時代背景が気になるし、普通に普段のニュース見てても、なんであの国はそんなことするん?とか、まぁ日本の歴史もまだまだ理解できてないですが、そろそろ海の向こうを知っていきたくなった。ロシアは日本のお隣さんでもあり、中国やタタールとの関係も深く、そしてバルカン半島でNATOとEUがこうなってるわけですから。2024/11/09
鯖
21
フルカラー見開き1pに1トピックでロシア史と現代ロシアをざっくり説明。巻末の最高権力者一覧でツァーリ度☆5つがエカチェリーナとイヴァン雷帝とスターリンとプーなの笑っちゃった。ガスマスクをつけたコサック兵、病室のリトビネンコ、山もりいっぱいの痛風になりそうなイクラ等写真も多数収録されており面白い。しかしどうにかならんかの…。2024/06/19
coolflat
14
22頁。対外進出と挫折を繰り返したロシア帝国。A.黒海・地中海への進出。18世紀後半に黒海北岸地域やクリミア半島を領土とし、悲願の不凍港を獲得。→地中海進出を警戒する英仏やオスマン帝国と対立。クリミア戦争に敗北して南下政策断念。B.中央アジアへの進出。19世紀以降、インド洋を目指して中央アジアへ進出。ブハラ=ハン国などを保護国化。→先に進出していたイギリスと対立。アフガニスタンがイギリスの保護国となり、インド洋進出は断念。2023/06/27
fseigojp
12
ロシアの通史を探していたら発見 タタールのくびき以前から書かれており勉強になった2022/09/17