出版社内容情報
綿密なフィールドワークを得意とする建築士集団「スタジオワーク」が、実際に歩いて取材した東京の散歩スポット25を紹介。建築士ならではの詳細なイラストや図解とともに、新たな視点で街や建物の見方を教えてくれる一冊。
内容説明
地形、建物、町並みの痕跡から東京の町をディープに読み解く!名もなき路地にもドラマがある!“発見型”さんぽが楽しめる25コース。
目次
都心・副都心(丸の内にもあった倫敦と紐育 東京駅・丸の内;地形で読み解く濠と石垣 皇居;120mグリッドから浮かび上がる3つの銀座 銀座 ほか)
山の手(街道筋だけが品川ではない 品川;丘と谷には聖と俗のドラマがある 麻布;窪地が生んだ「不思議の国」の荒木町 荒木町(四ツ谷) ほか)
下町(仲見世だけじゃない。馬券売り場と電気ブランで酔うもよし 浅草;吉原でカフェーを探し、都電のリズムで三ノ輪を味わう 千束・三ノ輪;宿場町通りで老舗を訪ね、路地では土蔵と銭湯を堪能 北千住 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙@読書会10周年
63
おすすめのルートがいくつも挙げられていて実用的です。特に建築様式などの解説が詳しくこれらに興味がある方にはうってつけです。実際に回ってみたいのは銀座、上野、王子。銀座に裏町があるのを初めて知りました。どの街にも隠れた歴史があるものです。レンガ造りについて興味深かったのはイギリス積み、フランス積み、ドイツ積みがあるということ。東京駅、赤レンガ図書館(北区中央図書館)のレンガをじっくりと見てみようと思います。2018/06/01
コットン
53
レトロ感のある東京が楽しめます。2020/02/23
とみやん📖
14
建物解説が愉しくかつ勉強になる。主な街のお散歩コースと見所がコンパクトに紹介されていて、とても良い。馴染みのある有名どころばかりだが、渋谷、北千住、人形町、月島佃島には特に足を延ばしたくなった。絵が好ましい。2020/09/07
ちはや
9
コラムにあった平将門公を江戸の守護にという話。7つにわけて、結界をつくったのか!それは知らなかったなぁ。行ったことあるのは神田明神のみで、そこは胴を奉ってあるんだとか。ちなみに体を7つにわける理由は北斗七星にあるそうで、江戸城が北極星なんだって。2018/05/01
tomatobook
8
執筆者が建築やデザインの分野で活躍している方々。建築物などは精巧に描かれていると思う。写真はなく全てイラストなのが逆に想像力を掻き立てる。グルメに傾注したものではなく、江戸から近代における歴史を踏まえて町歩きをすると楽しいなと思う一冊。2018/09/30