出版社内容情報
「弥勒如来」と呼ばれる像でも唐招提寺と興福寺のものでは違いがある。本書は大きな写真で2像を比較しながら、より仏像への理解を深めていく。仏の性質、造形への解説はもちろん、作られた時代背景や仏師の活動圏などにも言及し、さまざまな知識レベルの人が楽しめる。
内容説明
仏像が仏教より遅れて生まれたわけは?菩薩像はいつ、どのように始まった?不動明王はどんな存在?その姿の特徴は?女尊はわが国でどのように信仰された?鎌倉時代にすぐれた祖師像が多いのはなぜ?尊格別に2体を比較。印相、持物、構造技法など詳しく解説。見分け方がわかる。
目次
第1章 如来(毘盧舎那如来;薬師如来 ほか)
第2章 菩薩(弥勒菩薩;観音菩薩 ほか)
第3章 明王(不動明王;大威徳明王 ほか)
第4章 天部(梵天・帝釈天;四天王 ほか)
第5章 高僧・羅漢(十大弟子;祖師 ほか)
著者等紹介
熊田由美子[クマダユミコ]
仏教美術研究家。東京藝術大学美術学部卒、同大学院美術研究科修了。東京藝術大学での古美術指導、愛知県立芸術大学教授、三重県文化保護審議会委員、文化庁文化審議会専門調査会委員:絵画・彫刻分科会(H19~28)などを経て、愛知県立芸術大学名誉教授。愛知県・長野県・新潟県文化財保護審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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