出版社内容情報
株式市場の仕組みを利用し徹底的に儲けを追求しながらも、「株式を安く買って高く売る」という基本原則に忠実なアクティビスト(物言う株主)。その行動原理を実例を通して読み解けば、目から鱗(うろこ)で株式投資の基本がよく理解できる。
内容説明
アクティビストの動向を分析して、投資チャンスをつかもう!銘柄を選ぶ・買う・売り抜ける。株式市場を席捲するアクティビストの知恵と手法を盗め!
目次
序章 アクティビストの登場で盛り上がる「コバンザメ投資」
第1章 アクティビストは何を見ているか
第2章 個別のアクティビストの特徴を見てみよう
第3章 上場会社の「アクティビスト対策」に備えよう
第4章 「ストラテジック・バイヤー」の動向にも注目しよう
終章 「コバンザメ投資」の未来
著者等紹介
鈴木賢一郎[スズキケンイチロウ]
株式会社IBコンサルティング代表取締役社長。1974年生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。1997年に野村證券に入社。2003年から2012年までIBコンサルティング部に在籍し、数多くの上場企業の買収防衛策構築やアクティビスト対策に携わるなどした。2009年からは企業防衛の責任者として従事した。2016年に野村證券を退職し、独立。現在は、上場会社に対してアクティビスト対策や買収防衛策を助言する会社を経営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アンパンマン
1
コバンザメ投資は自分には向かないなというのが結論。アクティビストの動きや、対象会社の動きは予想ができず、その分析にも時間がかかる。もちろん普段から株式を探索するときに安定株主の低さや低PBR銘柄やキャッシュリッチ企業を探すのは悪くはない。 ただ、ニュースで見聞きしたこの本を読んで敵対的な買収劇の解説として理解できたし、買収防衛策にも事前型と有事型があることも理解できた。自社株買いした自己株式の取り扱いも理解できた。 そういう意味では、上場株式のIR担当者としての実務に近いものを学べたのは良かった。2025/08/02
読書家さん#3SGcVK
0
少し前、株主総会シーズンに合わせて読了。コバンザメ投資とタイトルにはあるものの、アクティビストの生態や行動原理とそれに対する上場企業の対応といった内容で、そちらを知りたかったので期待通りといえば期待通り。アクティビストに対して、厄介だとか資本主義の穴を突いたずるい奴、といったイメージしかなかったが、彼らも誰かからの信託を元手になんとしてでもお金を稼ぐためだけに動いていると思うと、資本主義を乗りこなしてるというよりは資本主義の奴隷なのかも……などと感じた。2025/08/06
チャウ子
0
読み物として面白く読んだ。 個人的にはコバンザメ投資はできそうもない。2025/08/01
N_K
0
EDINETの大量報告書の見方や、株主優待があり個人投資家が多い銘柄は狙われにくいとか、株主の区分で国内の機関投資家は金融機関に含まれるとか、安定株主が少なくなったタイミングで狙われるとか、とても実用的な内容2025/07/19
Masaki Sato
0
著者はアクティビスト対応のアドバイザーであり、投資術という立て付けの本だが、企業でSR対応をする際に参考になる部分が多い。狙われやすいポイントをアクティビストがどういう手順で探っているかを把握するのは意味がある。2025/07/07
-
- 和書
- 政治・経済問題集