格差の“格”ってなんですか?―無自覚な能力主義と特権性

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格差の“格”ってなんですか?―無自覚な能力主義と特権性

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023323865
  • NDC分類 361
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「『わかる』とは?に挑んだ意欲作。「要するに」病の人にこそ、ぜひ読んでほしい」――山口周氏推薦! 「タイパ」重視、「自己肯定感」育て、「ウェルビーイング指標」の活用、「自立」の推進、「リスキリング」のススメ、「機嫌」を良くする方法、「成長」の希求、「つぶしが効く」能力……。社会でもてはやされる「よりよい生き方」「しあわせになる方法」を疑い、軽やかに解きほぐす20の問い。【目次】第1章 分ける、分かる、分け合う??違和感との出会い 第2章 格??の差? 第3章 能力??二の句が継げない「カルチャーフィット」 第4章 自己肯定感??自信を持てるように頑張ろう? 第5章 矛盾??ヒューマニティを取っ払う先 第6章 ガチャ??確約は正義なのか? 第7章 つぶしが効く??汎用化が孕む凡庸化リスク 第8章 自立??した人間とは? 第9章 覚悟??結果論かつ強者の論理 第10章 成長??後退、停止、逡巡の価値 第11章 自己責任??応答からはじめる関係性 第12章 リスキリング??「生き残り」をかけるのは誰? 第13章 タイパ??納得した感 第14章 本当に困っている人??絶望選手権と化す裏の顔 第15章 対話??見え透ける特権性 第16章 人となり??組織の問題を個人化する装置 第17章 ウェルビーイング??連帯のかけ声になりにくい理由 129第18章 赦す??広い心と笑顔があればいいのに? 137第19章 メリット??という気まぐれ 145第20章 躊躇??躊躇うことを躊躇わない実践者であるために 勅使川原 真衣 てしがわら・まい一九八二年、横浜市生まれ。組織開発専門家。おのみず株式会社代表。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ボストンコンサルティンググループ、ヘイグループなど外資コンサルティングファームでの勤務を経て、2017年に独立。企業をはじめ病院、学校などの組織開発を支援する。また、論壇誌やウェブメディアなどにおいて多数の連載や寄稿を行っている。著書に、紀伊國屋じんぶん大賞2024で第8位となった『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)のほか『働くということ─「能力主義」を超えて』(集英社新書)、職場で傷つく─リーダーのための「傷つき」から始める組織開発』(大和書房)、『「これくらいできないと困るのはきみだよ」?』(編著、東洋館出版)がある。2020年に乳がんと診断され、闘病中。

内容説明

いつもゴキゲンで、新しい“規範”に乗っかれる人だけが「しあわせ」に生きられるってことで、いいの?「よりよい生き方」を疑い、軽やかに解きほぐす20の問い。

目次

分ける、分かる、分け合う―違和感との出会い
格―の差?
能力―二の句が継げない「カルチャーフィット」
自己肯定感―自信を持てるように頑張ろう?
矛盾―ヒューマニティを取っ払う先
ガチャ―確約は正義なのか?
つぶしが利く―汎用化が孕む凡庸化リスク
自立―した人間とは?
覚悟―結果論かつ強者の論理
成長―後退、停止、逡巡の価値
自己責任―応答からはじめる関係性
リスキリング―「生き残り」をかけるのは誰?
タイパ―納得した感
本当に困っている人―絶望選手権と化す裏の顔
対話―見え透ける特権性
人となり―組織の問題を個人化する装置
ウェルビーイング―連帯のかけ声になりにくい理由
赦す―広い心と笑顔があればいいのに?
メリット―という気まぐれ
躊躇―躊躇うことを躊躇わない実践者であるために

著者等紹介

勅使川原真衣[テシガワラマイ]
1982年、横浜市生まれ。組織開発専門家。おのみず株式会社代表。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ボストンコンサルティンググループ、ヘイグループなど外資コンサルティングファームでの勤務を経て、2017年に独立。企業をはじめ病院、学校などの組織開発を支援する。また、論壇誌やウェブメディアなどにおいて多数の連載や寄稿を行っている。著書に、紀伊國屋じんぶん大賞二〇二四で第八位となった『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)ほか。2020年に乳がんと診断され、闘病中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

56
【能力主義を始めとする「分けて」「分かった」気になり、「分け合い」を決めることは、進行がんの闘病において、何の希望の足しにもならなかった】「よりよい社会」というような「正論」に、学問的、職業的経験、今も続く闘病経験から疑義を呈した書。巻末に「岐路に立つあなたへ贈る読書案内」。<「岐路」というのは、あとから考えると明確にそこにあったのに、そのときそのときには気づけないことが多い。だから、思慮深く、慎み深く「よりよい社会」を考えるならば、見えない「岐路」への感度を上げていく作業に、ある種の希望がある>と。⇒2025/05/18

とよぽん

54
著者は組織開発の仕事をしている方。先日、ラジオ番組で企業組織について話をしていらっしゃった。とても歯切れのよい明晰で説得力のある話だった。この本も、現代社会の生きづらさの根本を問い続ける姿勢が徹底している。何となく皆がそう思わされている能力主義や自己責任、タイパって大事、リスキリングしよう、ウェルビーイングを目指そう・・・それらの仕掛け、呪いを掘り下げていく著者の文章に、目から鱗が何枚も落ちる思いがした。2025/04/19

よっち

28
社会でもてはやされる「よりよい生き方」「しあわせになるには」を疑い、軽やかに解きほぐす20の問い。違和感をなかったことにせず未来のために現状を問い直す1冊。格、能力、自己肯定感、矛盾、ガチャ、つぶしが利く、自立、覚悟、成長、自己責任、リスキリング、タイパ、対話、人となり、ウェルビーイング、赦す、メリット、躊躇といったテーマに対して、こうあるべき、こうした方がいいと単純化されて称賛されている現状に疑問を呈していて、多様性が謳われる中で、実際には不寛容な社会になっていかないか危惧する問いを興味深く読みました。2025/02/16

タカナとダイアローグ

20
格差の「格」は、木の枝ぶりが各々異なっていること(意訳)とのこと。この意味において、優れた枝も劣った枝もないわけで、格ではなく「差」が序列の原因。上の方にある枝も、下の方にある枝も木にとって必要なわけで、人間社会も同じ。特定の「格」が生きやすいようにつくられた社会って感じ。 リスキリング(社内異動のため、勤務時間にスキル取得する概念)とリカレント(大人の学び直し)が同じような意味で語られてしまっているのは問題。特定の「格」を得るために争う無限競争‥そんなの嫌。最新刊で学歴についての本も買った。解毒したい。2025/03/18

江口 浩平@教育委員会

17
【教育】マイブームと化している勅使河原さんの最新刊。連載をひとまとめにしていることもあり、一気に読むと毒素が強い感じもあるが、「成長」「対話」「リスキリング」といった一見何が問題なのだろうと思うようなテーマであっても、前提部分は問い直すことができることを充分に示している。誰によって何が正しいことにされているのか問い続ける姿勢をもつこと。それを我々大人が意識できるようになることが必要だと感じた。2025/01/25

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