出版社内容情報
「学歴社会」日本といわれ久しいが、さまざまな職種において学歴はどのような影響を及ぼしているのか。政治家、公務員、国会議員、スポーツ選手などの分野ごとに、明治期からの資料や、『大学ランキング』誌(弊社)のデータなどをもとに解き明かす。
内容説明
政治、経済、スポーツ、文学…。近・現代の日本社会を作ってきたのはどんな大学なのか。歴史とデータから明らかに。
目次
第1章 政治家、法曹、公務員、士業
第2章 教員、医療職
第3章 就職者、社長
第4章 スポーツ、文学賞
第5章 女性の活躍
第6章 研究の世界
第7章 大学教員
第8章 国際化
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学商学部卒業。大阪大学大学院経済学研究科修士課程修了。ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授、同志社大学教授、京都女子大学客員教授などを歴任。米、仏、英、独の大学・研究所で教育職・研究職。元日本経済学会会長。主な研究テーマは「所得分配の経済分析」「教育問題の分析」など
小林哲夫[コバヤシテツオ]
1960年神奈川県生まれ。教育ジャーナリスト。大学や教育にまつわる問題を雑誌、WEBなどに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
8
タイトル通りの内容だが国会議員、首相、国家公務員上級などのエリートだけでなく警察官、自衛隊、消防、介護職など幅が広くてよく知らないことが多かった。制度ができた1950年代からの歴代のランキングや明治時代の国家公務員はとんでもない給料をもらっていたらしいが、江戸時代の考え方が残っていたという考察は面白い。 大学に進学する人がまだ非常に少なかったので大名が基準で批判もなかったとか。2023/01/07
小鳥遊 和
5
橘木の学歴社会論はデータばかりで分析や提言がもの足りない。本書は朝日新聞の『大学ランキング』編集主幹である小林が参加しているが、扱う幅が広がっただけだ(教員、保健職、女子アナ、読モ、文学賞、国際性)。しかし本書を小熊の『日本社会のしくみ』と関連インタビューでの指摘「戦前の官僚制が戦前戦後の企業社会に移植された」「大都市圏の有名大卒男性正職員の閉鎖性と安定性」「政・官・財・メディアの中核的な人々には社会問題が見えにくい」等を裏付ける研究として見るとがぜん違ってくる。本書は、参照されるべきデータの宝庫となる。2024/12/24
大熊真春(OKUMA Masaharu)
1
面白いかったが、統計の羅列のようなのは読みにくかった。 実感ではわからない、学歴に管する事象の解説が興味深かった。2023/07/22
アンディ・ワイス
1
様々な分野について出身大学のランキングを分析している。色々な大学の姿が浮かんできて面白い。新しい大学が如何に努力しているかも良く分かる。最近増えている専門学校に根っこを持つ専門職大学の話も取り上げて欲しかった。2023/06/18
-
- 電子書籍
- 人工知能 Vol.32 No.6 (2…