出版社内容情報
従来の価値観が崩壊し始めた社会に私達はどう向き合えばいいのか。災害と国際紛争を取材の柱として、長年にわたり「危機の本質」を追求し続けてきたジャーナリストの著者が、政治経済、科学、哲学など様々な分野の専門家への取材を通して、コロナ禍で可視化された社会問題の根本原因に迫る。社会の限界が露呈される一方、地方自治、働き方、暮らし方への変化が指し示すあらたな可能性についても論考する。コロナがもたらしたこれほど大きな犠牲を、無駄に終わらせてはならない。
目次
第1章 ダイヤモンド・プリンセス号で何が起きていたのか
第2章 民間臨調報告書に見る失敗の本質
第3章 変わる働き方と地方の時代
第4章 歴史に学ぶ
第5章 激変した米中
第6章 パンデミック後の未来に向けて
著者等紹介
外岡秀俊[ソトオカヒデトシ]
ジャーナリスト、北海道大学公共政策大学院(HOPS)公共政策学研究センター上席研究員。1953年生まれ。東京大学法学部在学中に石川啄木をテーマにした『北帰行』(河出書房新社)で文藝賞を受賞。77年、朝日新聞社に入社、ニューヨーク特派員、編集委員、ヨーロッパ総局長などを経て、東京本社編集局長。同社を退職後は震災報道と沖縄報道を主な守備範囲として取材・執筆活動を展開。ジャーナリストとしての著書のほかに、中原清一郎のペンネームで小説なども発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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