ゲノム編集からはじまる新世界―超先端バイオ技術がヒトとビジネスを変える

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ゲノム編集からはじまる新世界―超先端バイオ技術がヒトとビジネスを変える

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023316881
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0095

内容説明

DNAのメス、クリスパーの全貌とインパクトがわかる!中学生にもわかる、生命科学最前線。

目次

1 ゲノム編集クリスパーとは何か(従来の高度技術とは別格;人間の本質に関わる技術 ほか)
2 クリスパーを発明したのは誰なのか?―ゲノム編集の基本特許を巡る争い(泥沼化するクリスパーの特許訴訟;発端は大阪大学の研究成果 ほか)
3 ゲノム編集は私達の「食」をどう変えるか―GMOの過ちを繰り返さないためには(人類による品種改良の歴史;放射線育種は何故、消費者の反発を免れたのか? ほか)
4 ゲノム編集はこれからの医療をどう変えるか―「遺伝子格差」社会への警鐘(エイズ治療で注目を浴びる;危篤の白血病患者を救う ほか)

著者等紹介

小林雅一[コバヤシマサカズ]
1963年、群馬県生まれ。作家・ジャーナリスト、KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科を修了後、東芝、日経BPなどを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。帰国後、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R

32
最先端のゲノム編集技術の解説と、そこにいたるまでの遺伝子工学の変遷なども記されていて非常に興味深い内容でした。クリスパーというまったく新しい技術によって、DNA手術と名づけられそうな、遺伝子レベルでの施術が可能になるというのが驚きだった。デザイナーベビーも遠くないといった技術だけど、それを許す許さないの倫理、哲学のようなことも示唆されていて興味深い。好きなように遺伝子を作るのが悪いことか、作ることができるのに作らなかったことが悪いことか、そんな問答めいたことを考える切欠になる。2020/06/09

カレー好き

29
ゲノム編集がもたらす食と医療の変化。薬で病気を治す時代は終わった。患者の体内で遺伝子を修復して病気を治す時代へ。ゲノム編集クリスパーってすごい。巻末の「双子のジム」の話がすごい。産まれてすぐに別の環境に育った一卵性の双子が39歳で再会した。付けられた名前、飼い犬の名前、結構相手の名前、再婚相手の名前など、ことごとく共通する。遺伝子は環境因子に勝るのか?すごい。☆3つ2018/04/20

はる坊

17
①ゲノム編集の可能性と危険性②クリスパー、DNA、GMO③遺伝子に興味がある人向け④ゲノム編集により人類はついに神の領域に辿り着いた。そう言っても過言ではないと思う。何故ならこの技術により、食べ物や人間含む生き物を自分たちが思うように創り出すことが出来るからだ。 本書は4つのセクションで構成されている。 ゲノム編集とは、発明者は誰か、食への試み、医療への試み。 中でも医療への試みは、難病と呼ばれる病気を事前に取り除くことが出来る反面、「デザイナーズベイビー」等、倫理的側面からの課題がある。2020/05/07

まさき|SNS採用に強いフリーランス

7
■ゲノム編集による品種改良では、外来遺伝子は組み込まれない上に、科学者がDNA上の狙った場所をピンポイントで書き換えられることから、その安全性には太鼓判が押されているのです。しかし問題は、一般消費者がこのような科学的差異を正しく理解してくれているか。いや、むしろ最初から、それに聞く耳を持つか、という点にあるでしょう。……要するに合理的な判断よりも、本能的な嫌悪感の方が勝るという見方です(p.150)。2020/03/10

tobihaze

7
クリスパーと呼ばれるゲノム編集技術と、食・バイオ・医療への応用の現状と展望について分かりやすく説明した本。2012年にクリスパーという新たなゲノム編集技術が特許出願され文献に公開され、ゲノム編集食品などはもうそこまで現実となりつつある。クリスパーが、従来の技術よりもはるかに精度が高く、はるかに簡単で使いやすい、という事実がもたらす可能性と危険性は、そら恐ろしい感じもします。正確な情報開示と適切な議論が行われていくように、一般消費者としても、関心をもって理解し考えることが重要になる。2019/07/21

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