日銀と政治―暗闘の20年史

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日銀と政治―暗闘の20年史

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  • サイズ B6判/ページ数 416p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023316287
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C0033

出版社内容情報

1998年日銀法改正以降、先進国初のデフレと20年間、闘ってきた日本。世界金融危機、財政再建問題、アベノミクスまで、日本を襲った危機的状況をめぐり、日銀と政治は水面下でどのような攻防を繰り広げてきたのか。現場の記者が克明に描く迫真の「デフレ全史」

内容説明

なぜ日銀は二〇一二年一二月の総選挙で、「インフレ目標政策」と「異次元の金融緩和」の導入に追い込まれることになったのか。政治家たちの日銀に対する非難は本当に正しかったのか。そして、本当にこのまま「異次元の金融緩和」を続けて大丈夫なのか―。本書は「日銀と政治」のせめぎ合いをドキュメントで綴りながら、こうした疑問に答えていこうという試みである。

目次

序章 「独立」した日本銀行
第1章 ゼロ金利解除の失敗
第2章 量的緩和の実験
第3章 リーマン・ショックと白川日銀
第4章 日銀批判のマグマ
第5章 レジーム・チェンジ
第6章 異次元緩和の衝撃
第7章 金融と財政、「合体」へ

著者等紹介

鯨岡仁[クジラオカヒトシ]
1976年、東京都生まれ。1999年、早稲田大学卒業、日本経済新聞社入社。2003年、朝日新聞社に移り、政治部記者として、首相官邸、防衛省、民主党などを担当。2008年、経済部記者になり、日本銀行担当としてリーマン・ショックを取材。社会保障と税の一体改革、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉、内閣府、財務省、自民党、首相官邸(2度目)、経済産業省などを担当。景気循環学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

106
この記者はかなり経済的な勉強はされている感じなので、ほかのリフレ派の方が書かれたものよりはだいぶ中身がしっかりしている気がしました。政治と言う局面に絞っての話なのですが、もう少し総裁あるいは内閣、審議委員、財務省との連携などについての生々しい話がほしいように感じました。ただ中身はじっくり読ませてくれてわたし的には満足している本です。2018/05/07

羊山羊

11
バブル経済終期から現代までの政治と日銀の攻防をまとめた圧巻の1冊。現代日本経済秘史と言ってもいい。日本のバブル経済の崩壊が、世界的にもたらしたデフレ忌避意識をみると、バブル崩壊はリーマンショックと同等以上の破壊力があったことがよくわかる。また、国債と日本円の関係や金利関係などのマクロな経済の基礎知識を日本経済政策の裏ドラマと共に学習できる1冊して読むのもいい。現代日本経済史の定本としてもいいかもしれない。2019/01/14

スプライト

5
最初のゼロ金利政策から現在に至るまでの流れを俯瞰できる。アベノミクスは突然出てきたものではなく、以前からある流れの中から浮上してきたものである事がよく分かる。良い本。2018/05/02

okadaisuk8

5
 20年近くの日銀の金融政策と政治の動向をまとめてくれている。誰がアベノミクスのブレーンなのか、どんな理論に基づき、どう形成されていったのかも、よく分かる。朝日新聞の記者が書いているが、別に偏りもないと思う。2018/01/17

すのす

5
少し前に、最近出たバブル期から今に至る金融政策や金融機関の本をいくつか読んだが、これもそれに類する。なお、バブル期自体よりは、白川・黒田総裁時代の記載が厚いのが特徴かと。最新の本であるため、イールドカーブコントロールなど、一番新しい情報が多い。2017/11/02

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