病院は東京から破綻する―医師が「ゼロ」になる日

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病院は東京から破綻する―医師が「ゼロ」になる日

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023314931
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0036

出版社内容情報

医療は大都市なら安心」はもはや幻想。すでに首都圏でも医師不足は深刻で、近い将来巨大な「無医村」地区が発生する。東大医科学研究所特任教授の著者が、医師・看護師・病院経営にかかる数字から病院破綻と医療難民の実態を明らかにし、処方箋を示す。

内容説明

老老医療の混乱のなか、若手医師はアルバイトに忙しく、名門病院さえ赤字続きで、首都圏に無医村地区が発生する。看護師も理学療法士も足りず、寝たきりと孤独死のリスクが跳ね上がる―。医師不足が招く深刻な危機をどう生き抜けばよいのか。医療ガバナンスを研究する著者がデータをもとに解説する。

目次

緊急対談 日本の医療制度は最短5年で破綻する
首都圏の医師は足りていない
病院は偏在している
老老医療がやってくる
医師増員を阻むもの
医師派遣という利権を正すには
看護師と理学療法士も足りない
首都圏の病院を襲う危機
いい病院、ダメな病院の見分けかた
味方の主治医をつくりなさい
医療は自分で選ぶもの
過去の震災に学べるか

著者等紹介

上昌広[カミマサヒロ]
1993年東大医学部卒、99年同大学院修了。医学博士。虎の門病院、国立がんセンター中央病院にて造血器悪性腫瘍の臨床に従事。2005年より、東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門を主宰、医療ガバナンスを研究。星槎大学客員教授、「周産期医療の崩壊をくい止める会」事務局長、「現場からの医療改革推進協議会」事務局長。東日本大震災以降、被災地である福島県浜通りの医療支援を継続して行い、16年4月より特定非営利活動法人(NPO法人)医療ガバナンス研究所を立ち上げ、学校や専門分野を問わずさまざまな若者たちと研究活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

N.T

6
医療行政を変えたいという熱意は十分伝わってくる。 でもサブタイトルの「医師が「ゼロ」になる日」は本文では言及されていなかったり、行政や業界団体を「悪玉」として叩いてみたり… 徒に危機感を煽ったり敵を仕立て上げるプロパガンダ的手法を使ってでも世論を動かして日本の医療を良くしたいのだろうけど残念ながら上手く行くとは思えない。2017/06/30

河童

5
医師不足、看護師不足、理学療法士不足、既得権益を享受する方たちからの医師数抑制の要望、消費税増税を患者に転嫁できずに苦しむ病院経営。薄給で長時間労働してアルバイトまでしなきゃならない医師の現状は医療の質の低下につながるわね。びっくりしたことに、医師不足を逆手にとって医大が医師派遣で莫大な手数料をとっちゃう仕組みなどもあるそうです。いずれにしても患者の為にあるべき医療が危機に瀕している。こういった状況をもっと国民が知らなきゃいけないけど、マスコミは当てにならないよなぁ。無念でござる。2018/04/25

coldsurgeon

5
医師不足をはじめとする医療従事者の不足が、医療格差を生む。医師総数は増加していても、60歳以下の病院勤務医は足りているのだろうか、という問いかけである。10年もしないうちに医師数は過剰となるという話もあるが、本当にそうだろうか。高齢化した医師が高齢者を診療する老老医療が現に生じているし、医師不足は病院破綻を生じ、そのしわ寄せは、まず市民に向かう。2017/04/29

こたちゅう

2
「東京から」と言っているが、山手線内は大丈夫で、首都圏の病院が破綻するというのが正しい主張。新書と一緒で、キャッチーなタイトルをつけられてしまった感が否めない。筆者の過去の著書にも書いてあることが半分くらいかと思うが、それでも毎度のことながら、医療の現状についてきちんと物を言ってくれる筆者は貴重。次回作もまた読みたいと思う。2017/12/10

Noriko S

1
タイトルは衝撃的だが、内容は関東圏を含む東日本に医師や病院、コメディカルが非常に少ないという現実をデータを元に述べてある。雑誌に書かれていた内容をまとめた本。医師のバイトと東京女子医の麻酔薬の事件の関連性は違うと感じるがどうだろうか?日本の医療界が終わっている、関東圏の医療が逼迫しているというのは今回のコロナで露呈した。何においても利権ばっかりで悲しくなる。リーダーの存在、差別化、コミュニケーション力、できる人を見習っていくしかない。2021/09/10

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