出版社内容情報
医療は大都市なら安心」はもはや幻想。すでに首都圏でも医師不足は深刻で、近い将来巨大な「無医村」地区が発生する。東大医科学研究所特任教授の著者が、医師・看護師・病院経営にかかる数字から病院破綻と医療難民の実態を明らかにし、処方箋を示す。
内容説明
老老医療の混乱のなか、若手医師はアルバイトに忙しく、名門病院さえ赤字続きで、首都圏に無医村地区が発生する。看護師も理学療法士も足りず、寝たきりと孤独死のリスクが跳ね上がる―。医師不足が招く深刻な危機をどう生き抜けばよいのか。医療ガバナンスを研究する著者がデータをもとに解説する。
目次
緊急対談 日本の医療制度は最短5年で破綻する
首都圏の医師は足りていない
病院は偏在している
老老医療がやってくる
医師増員を阻むもの
医師派遣という利権を正すには
看護師と理学療法士も足りない
首都圏の病院を襲う危機
いい病院、ダメな病院の見分けかた
味方の主治医をつくりなさい
医療は自分で選ぶもの
過去の震災に学べるか
著者等紹介
上昌広[カミマサヒロ]
1993年東大医学部卒、99年同大学院修了。医学博士。虎の門病院、国立がんセンター中央病院にて造血器悪性腫瘍の臨床に従事。2005年より、東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門を主宰、医療ガバナンスを研究。星槎大学客員教授、「周産期医療の崩壊をくい止める会」事務局長、「現場からの医療改革推進協議会」事務局長。東日本大震災以降、被災地である福島県浜通りの医療支援を継続して行い、16年4月より特定非営利活動法人(NPO法人)医療ガバナンス研究所を立ち上げ、学校や専門分野を問わずさまざまな若者たちと研究活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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京都と医療と人権の本棚
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N.T
河童
coldsurgeon
こたちゅう
Noriko S