医師・医学部のウラとオモテ―「悩めるドクター」が急増する理由

中村 正志【著】

朝日新聞出版（2015/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 207p／高さ 19cm
• 商品コード 9784023314580
• NDC分類 498.14
• Cコード C0047

出版社内容情報

【自然科学/医学薬学】「上手に医局を辞めたい」「自分に合った診療科目がわからない」。医師専任キャリアコンサルタントとして、10年にわたり医学生からベテランの医師まで、数多くのキャリア・悩み相談にのってきた著者が、現代の医師のリアルを綴る。

内容説明

医学生・医師５００人以上のキャリア相談から見えてくる「名医」になるための処方箋！ドクターたちがどんな場面で将来・キャリアに悩み、どう乗り越えてきたのか―。実例とアドバイスを紹介！

目次

第１章　なぜ先生たちは“悩む”のか（どんな医者になればいいか分からない；激務でうつ病を発症する医師も　ほか）
第２章　医学生・研修医は何につまずくか（医学部合格＝医師免棋取得、ではない；ストレート進級も一苦労？　ほか）
第３章　勤務医はそんなに大変か（休む間もない勤務医の一日；眠れぬ夜は必ずやってくる　ほか）
第４章　開業すれば成功者か（若手医師に開業が身近になったわけ；診療所は増えているのか？　ほか）

著者等紹介

中村正志［ナカムラマサシ］
株式会社ニューハンプシャーＭＣ取締役。医師専任キャリアコンサルタント。１９７１年生まれ。関西学院大学社会学部卒。大手経営コンサルティング会社にて旅行業、人材ビジネス業、教育機関、医療機関などのマーケティング支援や経営戦略策定を行った後、株式会社ニューハンプシャーＭＣの設立に参画。２００５年に医師向けの人材紹介サービス事業を開始する。これまで３００人以上の医師のキャリア設計に携わり、転職やアルバイト先の紹介だけでなく、医学生や研修医向けの勉強会なども主宰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[しらたま]

中流以上の家庭に育ち成績も超優秀。そんな医師たちの悩みなんて、想像もつきませんでした。でも華やかなイメージの裏の過酷な現実の一部、知らされました。卒業しても続く長期間の研修は、経験を積み実力を上げるには必要。けれども当直→日勤では、医療事故が起こっても当然な気も。医師たちが人間らしい生活ができて初めて、私達が受ける医療の質が向上するのでは。労働に見合う賃金や、医局の封建的な体質、女性医師の問題等、解決してほしいことが山積み。せっかく膨大なお金と時間と苦労を積んでなることができた、医師。バーンアウトは残念。

2015/12/21

[cosmos]

今将来について考えて、自分の本当にやりたいことを明確にすることが大切

2017/04/15

[aya]

知りたい知識はあったので概ね満足だが、ちと誰を対象として書いているのかが不明瞭な点があったかな。完全に資料と割り切って読んだのでも問題はないですが。

2016/05/01

[izumai]

医学生→医師への道のりや、医師になってからの処遇、生き方、金銭面や進路への悩みなどの情報が詳しくわかる。どういう過程を経て医師になるのかや将来どういう分野を選ぶのかなど、将来へのの見通しが分かるので、医学生は一度読んでおくといい本だと思う。 筆者のコンサルタントは面白い。第3者からのアドバイスは見方が違うし、貴重なアドバイスが得られるのだろう。一方で、本当に医師の世界を理解しているの？この内容は全て信じていいの？と半信半疑の部分もある。でも読めてよかった。

2016/04/07

[うさこ社長]

★★☆☆☆キャリアコンサルタントって、結局医師の転職斡旋業ですよね。われわれ医師から見れば「外の人」なわけで、こんな風にしたり顔で何でも知っている風にあれこれ言われると、なんだかなぁと思ってしまいます。せめて医師や医学生の生の声もたくさん載せて欲しかったです。

2016/04/03