出版社内容情報
【文学/日本文学評論随筆その他】人気写真家・安珠が、「3.11」を境に大きく変化した日本のティーン・エイジャーを取材。東北と日本、そして自分たちの未来を生き生きとしたポートレートと率直なコメントで綴る、新しいタイプのフォトブック。クリエーティブディレクター・箭内道彦氏との対談も収録。東北と日本の10代のこれから、福島について語る。
内容説明
3・11を境に多感な10代は何を失い、何を得て未来へつなげていくのか?東北を中心に14~19歳の「夢」を撮影取材。
著者等紹介
安珠[アンジュ]
東京都生まれ。パリを拠点に国際的なモデルとして活躍後、写真家に転身。広告や雑誌連載の他、文筆や講演、審査員としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びすけっと
10
2014年7月刊。相性つながり。13〜19歳の岩手、宮城、福島、東京、沖縄の子たちを中心に、夢を閉じ込めて撮影した写真集。皆、手を繋ぐポーズなのですが、やはり実際に手を繋いでいる方が表情もいいです。避難所(学校)に半年間居た、福島と言葉に発するのが憚られる、と読むといたましい。被災した子が現実的な夢を追っていると感じます。それだけ厳しさを味わったのです。写真の青空、表紙の色とりどりの鯉のぼりが映えます。繋がろう、世界中で。2014/09/14
波多野七月
9
手と手をつなぐような、少年少女の写真がずらりと並ぶ。その笑顔に、ただ強く突き動かされていく。2011年、3月11日。あの頃、思春期だった子供達の「今」を切り取った写真集。1人1人の笑顔と、写真と共に綴られた夢に目頭が熱くなる。くっきりとした、未来へと続く夢もあれば。今はまだぼんやりと、かすむような夢もある。日々を生きる事を大切にしたいという、ささやかな息づかいもそこにある。夢に、「大きい」も「小さい」もない。この子達の笑顔が、私達の思いえがくひとつの未来なのだと。今はただ、それを信じていたい。2014/08/19
けんとまん1007
8
夢、若者たちの姿、思い。形は変わっていくのかもしれない。でも、それでいいのだと思う。夢、自分の思い、友達の思い、家族の思い、地域の思い、いろんなものが影響しているし、影響も受け続ける。そして、その夢は、未来へ、人へ繋がる。3.11を契機として、多くの人たちの思いのあり方も変わった。その姿の一片が切り取られている。明日へつながる。希望がここにあると思う。2014/08/24
てんきゅ
2
安珠さんにサインしてもらった本なので、宝ですわ。2014/08/24
ピヨコ
1
表紙がキレイ2014/09/19