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出版社内容情報
江戸時代を武士と庶民の対立の視点から、わかりやすく捉えた画期的な通史。経済の行き詰まりを倹約の徹底(デフレ政策)と庶民文化の弾圧で乗り切ろうとする幕府に、経済力と知識を身につけた庶民はどう対抗したか。忠臣蔵や四谷怪談など歌舞伎の名作の変遷や、浮世絵・読み本に現われた歓楽街の繁栄と幕府の禁令とのせめぎあいなど、江戸260年の歴史を活写する。
内容説明
庶民の文化が武士の文化を凌駕した江戸時代。その文化の“華”が歌舞伎だ。タテマエよりホンネ、倹約よりぜいたく…。幕府権力のたびたびの弾圧が歌舞伎を鍛え、総合芸術へと昇華させた。歌舞伎の変遷から江戸時代の歴史がたどれる。
目次
プロローグ 武士の文化から庶民の文化へ
第1章 天保の改革と歌舞伎
第2章 幕府の歌舞伎対策
第3章 元禄の社会と享保の改革
第4章 忠臣蔵
第5章 天明期の歌舞伎と寛政の改革
第6章 四谷怪談
第7章 幕末の歌舞伎
著者等紹介
赤坂治績[アカサカチセキ]
江戸研究家・演劇評論家。1944年、山梨県生まれ。劇団前進座、『演劇界』編集部を経て、歌舞伎中心の評論活動に入る。江戸文化研究についても執筆、テレビ・ラジオ出演、カルチャーセンターの講師を務めるなど多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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うさを
0
江戸時代を通して盛衰を繰り返した歌舞伎という芸能の歴史をたどることで、武家政治と庶民文化が非常に複雑に影響しあった時代を描き出そうとする試みはおもしろかった。ただ、江戸時代についてダイレクトに知りたいと思って手に取ると、歌舞伎の話ばかりなので面食らうかもしれない。あと、忠臣蔵と四谷怪談の簡単な予備知識が必要かもしれない。登場人物や物語の詳しい解説がないのでちょっと混乱した。2014/12/07
なかのっこ
0
あまりVS色は強くないけど、歌舞伎の成り立ちや発展を衰退も含めて詳しく書いてある点はよかった。四谷怪談の忠臣蔵パロディをシーンごとに説明しているところが興味深かった。2014/03/28
たくのみ
0
歌舞伎の歴史から江戸時代を見るというコンセプト。「改革」のたびに弾圧され、それを逆にパワーにしてきた歌舞伎。風俗の乱れを浄瑠璃や歌舞伎のせいにして弾圧するやり方は、現代の「青少年条例」にも通じる。四谷怪談が忠臣蔵のパロディーということが詳しくわかるのも面白い。2012/11/12
サチ
0
レポートのために。2018/08/11
サチ
0
レポートの参考に。2018/08/04
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