最高幹部の独白―福島原発の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023310742
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

福島第一原発、別名「フクイチ」。これまで沈黙を守ってきた、フクイチ最高幹部の一人が取材に応じた。最高幹部が残した当時の詳細なメモを元に、原発事故の「真実」を掘り起こす。さらに、週刊朝日に掲載したフクイチ内部のルポを大幅加筆し、原発内の独自映像をDVDに収録。事故は現場で起きている――未曽有の事故の真相がわかる決定版。

内容説明

「直ちに人体に影響はない」「原子炉は冷温停止状態になった」…。「大本営発表」でしか知ることができなかった「未曽有の人災」。福島第一原発最高幹部の一人が、初めて重い口を開いた。手帳に残されたメモから当時をたどると、そこには「事故の真実」、そして、作業員たちの命をかけた戦いがあった。

目次

第1章 書き残されたメモ
第2章 終わらない“敵”との戦い
第3章 実際に見た“戦場”
第4章 フクイチ・原発の未来

著者等紹介

今西憲之[イマニシノリユキ]
1966年、大阪府に生まれる。ジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

19
図書館本。東京電力本社、官庁、政府の自己保身により事故の真相が隠蔽され、不可解な指示が事故を深刻化させた。東電は見られてもいい写真を公表していたという。事実は巧妙に隠されていたのだ。メルトダウンなどの事実について現場も隠しているのだと思っていたが、現場は事故の深刻さを誰よりも把握していたから「隠蔽せずに公表すべきだ」と考えていた。それでこんな“独白”本が出たわけだ。政府は「収束宣言」したがフクイチからは今後40年間も放射性物質が飛散し続ける。日本は放射能まみれになるだろう。どこが収束なのだ?2016/05/09

時折

5
ソースが確かに気になります(フレンチみたい)。ただ、正直なところ、ネット脱原発論壇をのぞいている感覚からすると、衝撃でもないんですが、もういい加減こんな現実が白日のもとにさらされていて、それなのに、政府も官僚も東電も学者も、みんな何も変わらず「3.11以前」の手が通用すると思っているような現実に、呆れる。でも「呆れる」なんて傍観者然としているから何も変わらないんだと思うと、重い腰も少し動くんだけど。あらら、今日は子どもの日じゃない。2012/05/05

Kei

4
本当にフクイチに入ったのならもっと写真をいれて欲しかった。で、ここで書かれているような当たり前のことが、スクープとなってしまうのは何故? 日本で起こった大事故にまだまだ無関心な人達が多いんだろうなあ。2012/09/12

いいちゃん07

3
東日本大震災【3.11】 福島第一原子力発電所【イチエフ】 これまで読んだ関連書籍と合わせてみても、事故のシリアスさが伝わってきました。 考え得る最悪の状況で現場で作業する方々の責任感。 本当に頭が下がります。 対照的な当時の政府。 うーん、頭を抱えます…。2016/03/19

オーリー

3
今月は読書を続けていたけど、なかなか感想を書く事ができずにいた。 それでも、この本は自分の中で整理したくて感想を書く事にした。 原発事故当時の現場の最高幹部の証言、今西記者の福島原発立ち入り調査をドキュメンタリーとして、とことん現場に向き合っている。現場作業員は自分たちも被災しているにもかかわらず、地元に住む家族や友達、果ては日本、世界のために必死に原発、放射能と戦っていた。そして最悪を想定して政府・東電本社に助けを求めていた。しかし、政府も東電本社も自己都合を優先し後手後手。国民をなんだと思っている!2015/06/28

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