出版社内容情報
【哲学/哲学】大震災や原発事故に揺さぶられ、不安にかられる日本人。フッサールの現象学の手法を使い、キルケゴールやニーチェ、ハイデガーからフロイトの精神分析学まで交え、不安とは何か、どう解消されるのか、不安の本質に迫る哲学からの「解答書」。
内容説明
哲学は自らの不安について考え、生の意味を見つめ直す上で、とても重要な役割をはたしてくれる。大震災、原発事故、無縁社会、格差、リストラ…。自己の不安と向きあい、その正体を考える。自分がなにを恐れているのか、本当はどうしたいのか、自分の心を見つめる。そこに、自由に生きる可能性が開かれる。
目次
序章 不安な時代を生きる
第1章 不安を考えるための哲学
第2章 身体の危機と死への不安
第3章 愛情や信頼の関係が壊れる不安
第4章 存在価値への承認が失われる不安
第5章 不安の生み出す心の病
第6章 近代社会の自由と不安
第7章 不安を解消する道はあるのか
著者等紹介
山竹伸二[ヤマタケシンジ]
評論家・哲学者。1965年、広島県生まれ。大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員。学術系出版社の編集者を経て、現在、哲学・心理学の分野で批評活動を展開。1998年、「自由と主体性を求めて」で第14回暁鳥敏賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichiro-k
8
内容は「真理」ではなく「心理」(精神分析)しかも、評論家然とした他人事のような言い回しが無責任に感じられ、癇に障る駄本。 売らんかね、と大震災に絡めた抽象的な一般概念がダラダラと続く。 出版社のレベルを疑う。 2012/06/06
ヒラマサ
1
不安が分析され解かれたり、自分が考えていたこと、考えたかったことを言い当てられるのは心地よくもあり、寂しくもありました。納得してしまえば悩むことができない。読んで良かったと思うと同時に、こういう本を読まずに済む人生を送りたかったとも思います。 不安は自由の目眩である キルケゴール まさに私の行為が可能でしかないがゆえに、不安なのである サルトル2021/02/21
城崎八雲
1
哲学の入門書かと思って読んでみたら全く違ってた。 自分自身を分析し、自身の中にある「不安」のカタチを明確にする補助になる、かもしれない本。 哲学書の割にはすらすら読めましたね(´・ω・)2016/02/14
れ
1
哲学入門を期待して読んだがいい意味で裏切られた。若干「うん?」と首を傾げたくなる箇所もあったが論理自体は一本貫通している。今の時勢を的確に(色々な意味で)表していると思う。その分本自体の寿命は短そう。2013/04/22
あさこ
0
不安という概念を哲学的に考察。承認されたい欲求と自由になりたい欲求の同居は、どうも難しく感じる。やはりそれは私の未熟さ所以か。2014/11/07




