内容説明
「世界最大の国家」EUは生き延びられるのか?“欧州危機”は各国に飛び火し、世界中が大恐慌に陥ってしまうのか―?欧州発世界経済の危機を乗り越える方策を、俊英のエコノミストが鋭く解説する。
目次
プロローグ デジャヴュ―悪夢再び?
第1章 夢破れたギリシャとその仲間たち
第2章 救済の仕組みに潜む落とし穴
第3章 ユーロランドは何の国?
第4章 拡散する危機、低下する抵抗力
第5章 今起こっていること、今振り返るべきこと
エピローグ プレスクヴュ―新夢彼方に?
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1975年三菱総合研究所入社以後、ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、経済調査部部長などを経て、2002年より同志社大学大学院ビジネス研究科教授。専攻はマクロ経済分析、国際経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetsu
22
★1 センセーショナルなタイトル、帯の「国際経済学の重鎮が緊急提言!」とのギャップがひどい。 あまりにも内容がなくがっくり。専門家ならではの視点もなく一般的に誰でも知っているようなことが変なたとえを交えて語られている。出版社として朝日新聞社の良心が問われる。これはダメでしょう。2016/03/14
手押し戦車
11
動物は檻に閉じ込めると自由が無くなり元気がなくなる。自由に動き回る走っていても休む憩いの場が無いと威勢のいい動物でも疲れ果て地に落ちる。今の経済は自由に動き回り疲れ果て憩いの場を作る段階だが、憩いの場が高い代償を伴い自分達が作った憩いの場でも他国の為に負担したり、自国の努力が他国の負んぶに抱っこになり協調が取れずやがてばらけていく。税金を使って他国を救済し自国の税率や国債金利が上がっている。連合経済は登山チームと一緒で、誰か一人でも事故が発生したら全体が巻き込まれ対応が大変に成る。中央銀行は分裂させるべき2015/01/05
中島直人
8
(図書館)EUをネバーランドに例えるのは面白いと感じたが、他は得るところなし。新幹線内で書いたという記載があったが、出版社に言われて、時流に乗っかって急いで書き散らかした印象。2018/09/01
nchiba
3
今起きている危機の原因は、まず今のヨーロッパの成り立ちから読み解かなきゃいけない。この本にはユーロ成立までの歴史が書かれ、なにが問題なのかがコンパクトに書かれている。読むなら今。賞味期限の短い本だと見た。今年の暮れにはユーロがどうなっているかわからないからね。2012/06/03
Skywalker
3
「ユーロランド」の終焉に向けてのカウントダウンは、「デジャブ」というか、歴史は繰り返すというか、とにかく”なるべくしてなった”感が強いですね。本誌を読んで、”通貨統合から始まる一連の物語は、狙ってやった人がいるんじゃないのでは?”と、勘繰りたくさえもなってしまいました。国債はモルヒネ(緊急時の痛み止め)であって、栄養剤じゃないです。薬なら取り締まる立場の人が発行するのが国債なんで、もっと性質(たち)が悪いですね。。。子供世代のために、今の痛みを我慢しないとですね!2012/04/18