内容説明
すぐれた俳句作品には生命が息づいている―。本書では、初学のころからの著者自身の歩みと重ね合わせて、例句を豊富に挙げながら俳句の技法、句会や吟行の意義を解説。同時に芭蕉・虚子の俳論、先人の境涯に触れることの重要さを記した、ふところ深い俳句講座である。
目次
句集『火』発刊のころ
客観写生・純客観写生
深は新なり
一物仕立て・取り合わせ
切字のこと
再び切字
比喩を巧みに
単一化
ものの光いまだ消えざるうちに
すばらしき空間〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中寛一
11
俳句について基礎的なことが、例句をもとに解説されていた。分かりやすかった。今まであまり学ぶことなく俳句に接してきていることに、改めて反省させられた。著名な俳人の俳句や著者の俳句をもとに、俳句の解説とともに、俳句を作るうえでのテクニックなども学べた。もちろん、技術だけでどうこうならないのが17音での俳句なのだろう。目、耳、心でどう感じ取るかが大きい。どう感じるかは、日ごろからの幅広い体験や知識、感動する力が大きく作用しそうだ。日々を充実させたい。2025/04/09
フジエ
1
俳句について知りたいと思い手にした本。例句に沿ってわかりやすい解説にうなづきながら読み進める。客観写生、一物仕立て・取り合わせ、切り字、比喩、単一化、旅すること、授業で学んだかも知れないが、改めて噛み締めることばかり。感謝。2023/10/04
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