出版社内容情報
スポーツは人格を育て、勇気を与え、仲間をつなぎ、連帯感を高めて国民を元気づけると言われる。だが、本当にそうなのか。本書は、美談の陰で覆い隠されてきたスポーツ観を問い直し、「ほんとうのスポーツ」の姿を探っていく。
【目次】
内容説明
競争・成長・感動・ナショナリズムを疑う。スポーツにつきまとう美しいイメージを剥ぎ取り、その本質と出会うための哲学。
目次
第1章 「スポーツする」とは何か―〈スポーツ〉の定義と起源
第2章 失敗で人間は強くなるのか―運動発表会と失敗主義
第3章 体育会系文化とは何か―汗と努力と礼儀と労働
第4章 アスリートはなぜ夢を背負わされるのか―ペルソナ的不正義と青春化
第5章 オリンピックはなぜ魅力的なのか―平和と戦争
第6章 究極の能力は存在するか―ジェンダーとディスアビリティ
最終章 〈スポーツ〉の美とは何か
著者等紹介
難波優輝[ナンバユウキ]
1994年兵庫県生まれ。美学者、会社員。立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員。神戸大学大学院人文学研究科博士前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねこむし🐛
2
スポーツを「すごいやつを決める」ものとしてラディカルに定義して、そうした〈スポーツ〉にまとう物語化を章ごとに批判的に検討していきながら、スポーツの純粋な、危うい魅力にじりじりと接近していく。スポーツを徹底的に道徳から切り離して、へんな神話化を退ける手つきが頼もしいし心地いい。著者と一緒に探究心を掻き立てられるような、つねにバウンスしている透明な文体だと思う。これを機に難波さんのほかの著作も読もうと決めた。2026/08/18
bic
0
「スポーツ」について多角的に検討する本。具体と抽象を行き来するなかで、人によっては"飛躍"あるいは"引っかかり"を覚えるかもしれない。でもそれは、読み手であるぼく自身が未熟な証拠でもある。さて内容に戻ると、アイドルとスポーツを結びつける箇所が興味深かった。まあそれも、ぼく自身アイドルを推していた過去があるからだが…。多角的に論じているからこそ、読者それぞれの体験と結びつけて読むことができると思う。ところで、ぼくにとって「スポーツ」とは?2026/08/24




